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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第1章
55/440

SMF 4


 健太は驚いてあゆみを直視する。


「な、何よ?」


「い、いや別に、それより。少年院行ったからって、人生終わりじゃないだろう、コレから幾らでもやり直しはきくし」


「そーかも知んないけど。でも世間ってさ、そんな甘くないっしょ? この日本じゃ」



 健太は確信する。この母親は生まれ育ちが良ければ、普通に大学から大企業に入る程の知性の持ち主であると。生まれながらの環境が人生を左右する。そう痛感させられる。



「サッカーこれから頑張れば良いじゃん。生活態度をさ、少しずつ正していって。来年サッカーの強豪校かクラブに入って、サッカーでのし上がっていけば良いんだよ」


「それを本人が望むかどうか… それに、そんな才能あの子にあると思った? 今日見てて」


 背筋が凍りつく。何だ、この母親の冷徹な視点。



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