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延長戦 6
後ろでキョンがハアアーーー、と深―い溜息をつく。ダメだこりゃ。このままじゃ、この人たち一生このままかもー
仕方がない、初恋を諦めよう。
そう決めて、一粒だけ涙を流し終えたキョンが、二人の間に割って入る。
「さ。永野サン。約束、守ろっか?」
「…… へ?」
「トラくーーん。永野サン、今から約束! 守るってさあー」
店内に響くキョンの大声に、みなキョトンとする。
トラは徐に席から立ち上がり、ツカツカと健太の前にやって来て、
「監督。いい度胸じゃあねえか。ま、男と男の約束だからな。キッチリ落とし前つけてもらおっか!」
トラが割と真剣な目付きで健太に近づくと、店内がシンとなる。
「ちょ、ちょっと待てトラ。何もこの場で…」




