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クアドラプル 6
「それにしても景虎って… 飯田G Mは上杉謙信がお好きなんですか?」
「それもあるし。あと、どうしても、『トラ』っていう字を入れたかったの、私が」
「「へーー、何故?」」
「だって… 私を変えてくれた、あの子の名前だから」
そう言って一美はハーフタイムを終え、ピッチに現れたトラを指差す。
「それよりも。亜弓さん! いい加減、ちゃんと考えなさい、永野さんとの事!」
「そうですよお母様。さすがにのんびり屋の私も堪忍袋の尾が切れそうです。と言うか永野さんも永野さんなのですけど。一体あなた方は何を考えているのですか!」
「な、何って… いや、だって、ほら、あれじゃん、わかんだろ、な、あ、始まったぞ後半!」
必死に誤魔化す亜弓を呆れ顔で見つめる一美とあかねなのである。




