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インプレー 6
入り口の扉に「準備中」の札が下がっている。
戸を押し、健太が中に入ると、亜弓は電話の真っ最中、スタッフのミキもスマホに何やら怒鳴りつけている様子だ。
カウンターの席には岡谷とマネージャーのもえが座り、亜弓が通話の合間にあれこれ事情を聞いている様だ。それをキョンとりんりんが見守っている。
よっしゃ。と大声で電話を切ると、亜弓が健太に向き直り、
「永野サン。多分、大丈夫。安心して待ってて。」
「あの、警察には…」
「連絡した。それも大丈夫。優秀なデカに頼んだから」
「そ、そうか…」
ミキが近寄ってきて、にっこりと笑いながら、
「そ。安心して永野さん。あかねちゃんも必ず無事に保護されると思う」
健太にはこの二人が根拠なく安心しろと言う筈はない、と感じていたが、ではその根拠は何か、と深く突っ込む事が出来なかった。
きっと健太の窺い知れない、裏の事情や裏人脈を駆使してるに違いない。だがそれを一々聞き出そうとは思わなかった。




