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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第5章
352/440

インプレー 4


 健太はマネージャー三人と岡谷を除き、速やかに帰宅させる様、見回りから戻った一美に指示した。皆納得のいかない顔だったが、


「大丈夫だ。状況は逐一グループに流す、だから家で大人しくしていろ。わかったな?」


 そう言って皆を宥める。


「そうよみんな。後は永野さんに任せて、家に帰りなさい!」


 健太は一美をじっと見つめ、


「先生。後はよろしくお願いします」


「わかりました…」



 一美は事態の重さを察し、残りの生徒達の安全を引き受けたのだった。



 自分に出来ることは何だ? 自問するが答えは何も出てこない。ただ一つだけ。これだけは健太がやらねばならない事がある。



 京浜急行の雑色駅を降りると健太は


「電話をしなければならない。先に行っててくれ」


 と言い、四人を「スナック あゆみ」に向かわせた後、大きく深呼吸をしてから一本の電話をかける。





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