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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第5章
332/440

プレイオン 1


「ケンタさん。なんか楽しそうに、やってくれちゃってますねえ」


 川崎フロンティアU15監督の高月が、苦笑いしながら健太に話しかける。健太は肩を竦めながら、


「いやさ、折角あのフロンティアと試合する機会なんだから、面白い事やってこいって言ったんだよ」


「いやー、笑える。中学の部活と試合するの滅多にないんですけど。珍しい部活ですよね?」


「そうか? オレはこんなガキ指導すんの初めてだから。こんなもんだろ?」


「いやいやいや。普通、部活は試合中笑ったりしませんって。そんな事したら顧問に怒鳴られますって。何あのトップの子、バレリーナ志望なんですか、さっきからクルクル回っては転《こ》けて。こっちの選手まで腹抱えてますよ」


 高月も腹を抱えながら、穏やかに試合を眺めている。



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