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ハンド 1
一体、何年ぶりにここに来たのだろう。川崎フロンティア栗平グランド。玉川電機時代からこの練習場でどれ程の汗をかいただろう。
感慨に耽っている健太の後ろでは、蒲田南中の生徒達が呆然としている。
「芝… 天然芝じゃん……」
「お、俺、こんなグランドでサッカーすんの、初めてかも……」
「そ、それな… マジかよ……」
嘗ては土のグランドだったのだが、健太が引退しJリーグに昇格した頃に、総天然芝に張り替えたのだ。
まるで母校を訪れた気分となる健太の元に、コーチらしき青年が近寄って来る。
「永野、さんですか。遠い所までようこそいらっしゃいました。U15コーチの下田と申します。どうぞこちらへ」
思わず深々とお礼のお辞儀をし、後ろで恐れ慄いている生徒達に声をかける。




