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PK 2
だが。
一美自身、顧問就任前には副校長と同じ考えだったのが、今となっては穴があれば入りたいくらい恥ずかしい。サッカー部の子達は、根はとても素晴らしい子達ばかりだった。生活環境が子供の素行を左右する、そう信じてきた一美には、アラフォーにして眼から鱗が取れた気持ちなのだ。
例え家が貧しくて親が育児に余裕がなくても。子は目標があればちゃんと育つ。親も実はこの成長をそっと見守っている。この事実をサッカーの試合を通じて一美は思い知らされたのだ。
「一体どんなマジックを使ったのですか、先生。是非その辺りのことを一杯やりながらご教授願いたいのですが?」
副校長がもはや涎を垂らしながら一美に擦り寄ってくる。吐き気を抑えながら一美は、
「ええ、大会が一段落したら」
と言って逃げる。




