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エラシコ 8
玉城と志村は一年生の平谷のところに歩み寄り、
「ちゃんと成長してるじゃないか。なかなか良かったぞ。で。遅刻癖、相変わらずか?」
「えーっと。昨日の夜はコーチの家に泊めてもらって。今朝は起こしてくれて、楽チンでした。部活って、楽しいっすね」
嬉しそうに微笑む平谷に二人は吹き出す。
「そ、そうか。良いな、部活。うん。でだなー」
「中学出たら。ウチ、戻って来いよ?」
平谷はうーんと考えながら、
「試合の前の日、シムさんち泊めてもらえます?」
「「バーカ」」
「テヘ」
その後二人は小谷の元に行き、
「今度、ウチの練習に出てみないか?」
小谷は唖然とした後、
「ぜ、ぜひお願いしみゃす」
と噛んでみせるとチームメイトが大爆笑する。
それを柔らかな細い目で眺めながら、玉城は志村に、
「部活も、良いもんだな」
と呟くと、志村も黙って深く頷いたものだった。




