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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第4章
286/440

エラシコ 4


 グランドでは勝者がグランドにへたり込み、敗者は不貞腐れたように突っ立っている。


 父兄の半分は涙をハンカチや裾で拭っている。



 キョンは呆然とした表情で立ち尽くし、もえとりんりんは一美にしがみついて泣きじゃくっている。


 健太はゆっくりと相手ベンチに歩いて行く。慶王の監督がそれに気が付き、立ち上がって健太と握手を交わす。



「やられました。あの、永野先生は経験者で?」


「教師ではありません。外部指導です。昔、J F Lの玉川電機でやっていました」


「えええ! あの玉電の永野! さんでしたか! 日本代表候補の!」


 健太は気恥ずかしそうに肯く。


「あのボランチの子。良いですね。あとG K。それとF Wの小さい子。よくここまで指導されました。流石です」


 照れで顔を真っ赤にしてベンチに戻ろうとした時。



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