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ミドルシュート 6
「それはそうだけれど。でもね、彼女みたいに他人の事であれ程真剣になれるってすごいことだとは思えない? 」
トラは後頭部をボリボリ掻きながら、
「まあ、そーだな」
「逆に。あなたなら出来るかしらあそこまで真剣に?」
俯き大きく息を吐き出しながら、
「んーーー、ムリかも」
「でしょう。だからあの子は凄いのよ。わかった?」
「? 良く分かんねーけど。ただ同じなのは。来週、ぜってー勝ちてえってコト」
あかねはトラの手をしっかりと握り、
「それね。だから明日のミーティングはあなたしっかりなさいよ。いつもみたいにスマホいじって他人任せじゃ絶対ダメ。いい?」
「…… なあ」
「何?」
「オレって、既にオメーに尻にひかれてね?」
あかねは大きく胸を張り、
「だとしたら、それが何?」
「いえ… 何でもねーっす」
意外に心地よいトラなのであった。




