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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第4章
243/440

ミドルシュート 2


 運動場の入り口からロッカールームに入り、トラは脛当てを見つける。


「全く。そんな事ではプロフェッショナルには程遠いわ。仕事道具を忘れるなんて。これは寿司職人が包丁を忘れるようなものなのよ」



 トラは素直に反省する。あかねの言う通りだ。二度とグランドに忘れ物をしない。サッカー用具をもっと大事に扱う。そう決心して運動場を出ようとした時。



「このままじゃ、来週の試合、勝てっこないよ!」



 キョンの悲痛な叫び声が廊下に響いた。



 トラとあかねは慌てて物陰に隠れ、キョンと健太をそっと伺う。



「今日ウチが勝った番町中、慶王に何点差で負けたと思います?」


「昨日の試合か。確か0−7だったか?」


「0―8です。その相手に、ウチは3−1。やっと勝てた、んだよ」


「そうだな」



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