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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
168/440

ゲーゲンプレス 3


「それなら部活じゃなく街クラブで続けりゃ良かったのに…」


 小谷が微笑みながら、


「だよねー。でも、ユージのヤツ、アイツと一緒にサッカーしてみたかったんですって。だからウチの部活に入ったって」


 と言いながら、ユージとロンドを楽しそうにしているトラを指差す。ロンドとは三〜四人が外で中に一人、外がボールを回し中の鬼がボールを取ったら交代、の練習だ。


 ユージは健太が見ている間にボールを取られたことは一度もなく、見事なテクニックで上級生を翻弄している。


「アジリティも凄いな…」


「そーなんっすよ。だからホントは中盤やらせたいんっすけど。でも今のウチならー」


「一番前、だな」


「ですかね」



 ボールが集まり人が密集する中盤ではやはり体格差がモノを言うので、あまり人が密集しないF Wの方が今のユージの特性を活かせるだろう。



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