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インナーラップ 4
何でだろう。何故なの?
松本の母親が睨み続けている。
正直、この母親が怖くて仕方がない。
風の噂で、この母親が昔この辺りの有名な暴走族のリーダーだったと聞いた。バレーボール一筋で生きてきた一美にとって、暴走族の存在自体が何処か外国の出来事のような気がしてならない。
未だ嘗て付き合った事のない人種との関わり合い。これも教師の務めなのだ。教職にある以上、避けては通れない道なのだ。それにしてもー
これだから、嫌なのだ。この様な底辺校の男子の部活の顧問なんて、やっていられない。どうしてこの私が、高校大学とバレー一筋でのし上がった私が、恐らく中卒の女に祟られなければならないのか?




