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レイオフ 3
その時。入り口のドアがそっと開かれる。常連客がもう来たのだろうか。
健太は入り口を振り返り、そして大きく目を開いた。何でアイツが…
「…… 須坂… 何で、お前…」
その上品な男性は軽く店内を見廻し、カウンターのあかねを見つけ顔を綻ばせた後、その隣に座る健太を見て、硬直する。
「永野……」
亜弓は二人を交互に見比べ、
「あれ。お知り合い?」
健太は身動きが出来なかった。そして、あの日の須坂の言葉が脳裏に蘇って来た…
「永野の部長職の任を解きしかるべき部署に転属とすることを決定した。」
玉川エレクトロニクス本社人事部長の須坂崇志は、あの日と同じ冷たい瞳で健太を見つめた。




