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トワの奏弦士  作者: 苫古。
◆第2章◆ 謳の悪夢
18/57

* 哥 ***

 

 わたくしたちは、同じだった。


 同じ顔、同じ髪。同じ瞳、同じ声。


 

 姉さまが微笑めば、わたくしも微笑む。


 姉さまが(うつむ)けば、わたくしも俯く。



 

 姉さまは、わたしくと同じ。


 


 少しだけ違ったのは、わたくしが妹で。


 少しだけ違ったのは、姉さまが姉さまで。


 少しだけ違ったのは、わたくしの一番は姉さまで、姉さまの一番はわたくしじゃなくて。





 姉さまは、わたくしの全て。

 

 わたくしの何より大切な人。







 ―――わたくしは……わたくしと同じ姉さまが欲しかった。


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