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強いのは僕ではなく僕の龍たちです  作者: 七面鳥の丸焼き
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みんなの新武器が完成しました

「お初にお目にかかります。オブライシアの新しい女王になりました、エルメズ・F・オブライシアと申します。この度は龍の勇者であるタツト様にあらぬ疑いをおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」


この国の防衛のためにネアを派遣しに来たと報告しに来ただけなのにいきなり謝罪された

えっと、あの偽物事件の件だよね?


「頭を上げてください!俺は気にしていませんので、謝罪はいりません」

『詫びの心があるのならネアをしばらくこの国に置くのを了承しろ。それが一番の詫びだ』

「それはよろしいのですが、理由をお聞きしても?」


俺はもうすぐ魔神が復活することを話した

周りの貴族たちは信じていないようで鼻で笑っているが女王は真剣な表情で俺の話を聞き


「すぐに他の町や村のギルドに知らせに行きなさい!」

「エルメズさま!?このような話を信じるのですか!?」

「嘘をお許しにならない審判龍様がお止にならないのです。本当のことだというのは一目瞭然です!わかったらあなたも早く行きなさい!」

「…はっ!」


その審判龍自体が偽物な可能性とか考えないんですかね?

口に出すとまたうるさそうだから言わないけど

さて、ネアを置いておく許可ももらったし次の国に行きますか


「それでは女王様、他の国にも行かなければならないので失礼します」

「タツト様、この国をお守りくださり感謝いたします。短い間ではありますがネア様をお借りいたします」


レイの背に乗り次の国へ向かった






「いいよいいよ。うちとしても国を守ってくれるのはありがたいからね!喜んで滞在を許可するよ!」


魔の国シェイダルの覇王ビブリアス・クォン・サブライル・エルディオン様、15歳という若さで魔の国の王に就任した歴代最年少の覇王様(ノーブル調べ)


「あ、ありがとうございます」

「うん?何か不満があった?」

「あ、いえ。オブライシアではちょっといざこざがあったので、こっちですんなり許可がもらえたのがちょっと拍子抜けというか…」


むしろ魔族の方がこういうのに過剰に反応すると思ってたからね


「アハハ!なんで力を貸してくれるって言うのに断るのさ!善意は受け取らないとね!」


…悪い大人に騙されそうで心配です

とりあえずフィフを置く許可は貰ったので次の国へレッツゴー!







「おぉ!龍皇様をこの目で見られる日が来るとは!感激だ!おっと、自己紹介がまだだったな。某は九重レンゾウと申す。よろしく頼む」


うわぁ…侍だ…

比喩とかじゃなくてまんま侍

ちょんまげとかしてるし…

これ絶対日本人の仕業だろ!


「息吹タツトです。この国にルエを置いておく許可をいただきにまいりました」

「話が読めぬ。最初から話してくれ」


かくかくしかじか


「なるほど、魔神か…。わかった、ルエ様の滞在を許可しよう。しかし、一つ頼みがある」

「…なんでしょう?」

「ルエ様と一つ手合わせ願いたい!強い物を見るとどうしても体が疼いてしまうのだ。どうだろう、お願いできないか?」

『え、えっとぉ…』


ちらりとルエがこちらを見てくる

そりゃいきなり3~40代のおっさんが「あんた強いな、戦ってくれ!」って言ってきたらそうなるわ

だがなルエ、これはお前の問題だ


「受けるかどうかはルエが決めな」

『うえぇっ!?おいらこういうの慣れてないっすよぉ…。えっと、申し訳ないっすけどおいら戦うの専門外なのでお断りさせてほしいっす…』

「そうか、それは仕方がない。気が変わったときは声をかけてくれ!」


諦めないなこの人…

隣でルエが「変わることはないっす…」って小さく呟いてるけど聞こえていないだろう

とりあえずルエの滞在許可は貰ったしこれで全員の許可は貰った

あとはフィフの作る武器が完成するのを待つだけだ!






『出来たで―!最高のモンが完成したでー!』


決戦日前日にフィフが帰ってきた

それも風呂敷いっぱいに武器を詰め込んで帰ってきた


『いやぁ、大変やったわ!作るのはええねんけど量が多いさかいにな!やってもやっても限があらへん!』

「お疲れさま。寝てきたら?」

『おおきに。渡したらちょっと寝るわ。ほれ、これがレイのや。これがラグでこれがルエな。アロのはこれで、これがヴァスのやな。これがギナ、これがリゴ、これがサヴィでこれは…あ、ワイのか。んでこれがニャルので、これがシュア、これがディック、これがガウ、これがネア、これがダン、これがセン、これがルゼ、これがマシュでこれがキッシュ、これがラビ。これがガン、これがライ、これがイリアのでこれがハイドのやね。こっちがヒューラでこれがモス、これはシェラ嬢のや。キッドのとカムのはこれで、これがルーブのや。ノーブルのもあんで!一応コノハとノクトのも作っといたさかい持っといて』


各々武器を渡されたが…何故にレイのは釘バット?

ラグはマグロ包丁だし、ルエのは…あれなに?星のステッキ?

サヴィはでっかい注射器で、フィフとガン爺はでかい金槌で、ラビとイリアは箒?

ハイドのはチョーク?モスのは…鎌!?あ、シェラのは虫眼鏡なんだ…

キッドは鞭で?カムは杖?

ルーブのは…天秤?ノーブルのに至っては何なのかよくわからない

見たままで言うと剣みたいな刀みたいな、それでいて鞭みたいに細長くてぐにゃぐにゃした何かが蠢いている

そう、蠢いている


「…フィフ、これは?」

『凄いやろ!?ワイが作った中でも最高傑作やで!』


どうやら彼はあまりの忙しさに壊れたようだった

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