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最後の手紙  作者: 白鳥 真一郎
第2章  ~文通~
42/59

42 ~アトリエ~


 もうすぐ春休み。


 徳島に写生に行こう。お母さんもいい機会だから行っておいでと言ってくれている。お母さんはユウキのことをとても気に入っているからね。旅行代も出してくれるって。嬉しいな。


 ユウキに会うのがとっても楽しみ。


 ああ、卒業したら一緒の中学に行けるんだったらいいのに。でも、いいの。こうして手紙を書いていたらユウキと一緒にいるみたいだから。


 私は、ひとりじゃない、決して。大人になったら夢が叶うのかな。今は夢かもしれないけれど、いつかきっと実現する。そう思う。


 大人になったら、私は絵を描いて、ユウキは発明したり絵を描いたりして、お互いに小さなアトリエを持つの。


 私のアトリエの食堂には大きなテーブルを置こう。時々ユウキを呼んでふたりで大きなテーブルで食事をするの。あたたかい電球の柔らかい光の下で。




【ユウキへ


 水彩セットを持って行く。紙も画板も持って行くね。場所だけ用意しておいて。


 下書きから仕上げまで全部外でしたい。朝早くから描き始めて、お弁当食べて、夕方までずっと描き続けたい。時間がかかるかもしれないけど、いいかな。


 何枚も描くつもりなのよ。ユウキと一緒に描いた思い出をずーっと残しておくために。表現したいの、絵に私の気持ちを。


 鴨島駅には午後7時16分に着く予定。急行「よしの川号」に乗って行くから駅まで迎えに来てね!


         二月二十七日  アオイより       】



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