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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
54/204

第54話「本物」の激励wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 僕の沙織は手にしたばかりのM16-A4沙織改の銃口を、しらじらと明け始めたばかりの空に向けた。

 銃口の先のずっと向こう側を見つめる僕の沙織の目はとても落ち着いていてまるで別人のようであった。

 そのキレイな瞳は何を映し出しているのだろう。

 そして僕の沙織は何を思うのだろう。


 ああ、これは僕の沙織のお母さんだ。

 僕の沙織が僕の沙織のお母さんに見えるんだ。

 あのめっちゃ若く見えて、キレイで、僕の沙織が何をしても包み込んでしまう包容力、そして決して僕の沙織を咎めずに丁寧に物事を教えていく海のように深い優しさ…

 それは親子だから当たり前かもしれないんだけど、僕には僕の沙織が覚醒したかのように見えた。

「本物」から人間へ、人間から本当の女神へ…

 下にいる武士達も他の沙織も佐藤さんも僕も、あまりにも神々しい沙織の姿に息を呑み見守った。


 しばらく僕の沙織は空を見上げたままだったが、何か決心がついたのかゆっくりとM16-A4沙織改のトリガーを引いた。




 ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!! 



 

 全く聞いたこともない銃声が響き渡る。

 いやもう銃声というよりは巨大なエネルギーが放出されるような恐るべき轟音。

 青いエネルギーの固まりのようなものが、彗星のように尾を伸ばしながら一瞬にして天空に消えていった。

 僕の沙織の自信に満ちた強い表情から精神的に充実しているのが見て取れる。

 僕の沙織はそのまま右手でM16-A4沙織改を天高く突き上げると、周りの景色が急に一変した。


 なんだ…なんだここは…

 いつのまにかみんなが中世ヨーロッパにありそうなレンガ造りの建物の屋上に立っていた。

 これってなんかCG的なもので作られてるとは思うんだけど… 

 まさかあれですかね…実写版が大失敗したあの作品のあの名シーンの場面なんですかね?!

 そういや僕の沙織も右手に武器を持って、空高く突き上げてるけど、なんだかあれとめっちゃ似てる気がするんですけど!!!


僕の沙織は足元に置いてあったマイクを拾い上げると、右手を突き上げたまま話し始めた。


「私は強い!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwミカサよりも!!!!御坂さんよりも!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwもちろん太田道灌よりもだ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 それは僕の沙織の熱い「本物」の闘志が爆発するような力強い言葉であった。

 恨み、妬み、自信のなさ…グチャグチャになっている暗黒状態だった僕の沙織の心が一気に輝きだしたようであった。

 社会という何もない原野に慄き震えていた僕の沙織が、自分の強い意志で、武士達のため、仲間のため、僕のため、自分自身のために強く強く大きな一歩を踏み出した。

 自分がうまくいかないのは学校や社会、他人のせいだと考え、呪うように恨みをつのらせていた沙織が、自分自身の力でそれらを吹き飛ばし、自らがみんなを鼓舞しようと戦いだしたのだ。

 自分自身との戦い。

 看護服の沙織に言われた「これからは自分に怯えてはいけないwwwwwwwwww」という言葉を僕の沙織は胸に刻み込み自分自身に言い聞かせ、みんなにも伝えようとしているのかもしれない。

 

 僕の沙織はM16-A4を肩にかけ、武士達を真剣な眼差しで見渡した。


「我々はリア充将軍太田道灌から見ればwwwwwwwwwwwwww弱くて少数の取るに足りないマイノリティな存在かもしれないwwwwwwwwwwwwwwwwwしかし!!!だからといって巨大な勢力に頭を下げたままでは!!!!非リアである我々は一生地べたを這いずったままではないか!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 強く握りしめた拳を自分の眼前にまで上げると、僕の沙織はその拳を武士達に突きつけるように前に出した。

 多分、武士達は僕の沙織が何を言っているのか何もわかっていないだろう。

 しかし「自然(略)魔法×12人分」で武士達は魅了されているのもあるし、何よりも「何だか分からないが女神が我々を激励している」というのは確かに伝わっているんだと思う。


 その証拠に武士達の目がめっちゃやる気になってなってきてるんだよな…

 僕の沙織が本気になるとこういうことができるのか… 


「だからこそ我々は団結した!!!!!我々は『本物』の仲間である!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww太田道灌を恐れるのであれば!!!自分の弱い心を今すぐ叩き直せ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分が怖いと思うから怖いのだ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww自分の弱い心に負けるな!!!!太田道灌を自分の手でぶっ殺すくらいの気持ちで行け!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそして我々を信じろ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwww我々は太田道灌軍より圧倒的優位な位置にいる!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww絶対に勝つぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwリア充どもをぶっ潰せええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は絶叫しマイクを床に叩きつけると、素早くM16-A4沙織改を手に取り、上空に向かってメチャクチャに撃ちまくった!!!





 ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!!ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!!ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!!ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!!ズギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!! 





「いいぞおおおおおっ!!!!戦争服(デートフク)の沙織!!!!wwwwwwwwwww」


「一緒にリア充を殺すんだ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwww」


「撃てえええええええええええっ!!!wwwwwwwwwww全部撃ちまくれえええええええええええええ!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 後ろで11人の沙織達がヤンヤヤンヤとめっちゃ騒ぎ始めたかと思うと、みんなそれぞれが持っている武器を手に取り、上空に向かってやはりめちゃくちゃに発砲し始めた!!!!


「のわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」


 佐藤さんもめっちゃ叫びながら、25オートを空に向かって打ちまくっていた。


「沙織様ああああああああああああっ!!!!沙織様ああああああああああああっ!!!!」


 下からめっちゃ興奮した武士達も自分達が持つ刀や槍、ただの棒きれしか持っていないものも、それぞれが自分の思いをぶつけるように沙織の名を叫びながら、空に向かって武器を突き上げていた。

 

 周りの景色が元の状態にすっと戻る。

 大きな朝日が僕達の後ろから登り始め、僕の沙織が真っ赤に燃え上がる太陽に光に包まれる。

 12人の沙織と佐藤さんの目に黒い影がかかり凶悪な光を放つ。 

「本物」の闘志が燃え上がるかのような、生まれたばかりの沸騰する朝日が熱いオーラみたいにみんなを照らしだす。 


「リア充殺しのニャンパス軍ンンンンンンンンンンンンンンンンンンんんっ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww全員!!!戦闘配置につけえええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織がめっちゃ興奮した状態でそう叫びながら、全てをなぎ払うように右手をバッと振り切った!!!!

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