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幼馴染みの彼女が僕を殺しにやってくる!  作者: ぱんだ祭り
「本物」の入学式編wwwwwwwwwwwwww
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53/204

第53話「本物」の放送事故wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 僕達はみんなでステージ裏に移動した。

 そこは楽屋みたいになっていて、椅子や机だけではなく、飲み物なんかも用意してあった。

 ステージには戦いを盛り上げるような音楽が流れ、楽屋に入る前にちょっと覗いたらヴィジョンには沙織の好きなアニメのリミックス動画が流れていた。

 その音は楽屋にも聞こえてきていてめっちゃ闘争心がみなぎってくる。

 そんな中、みんな闘志をみなぎらせながらガヤガヤ騒いでいた。


「あの、この音楽とかステージで流れている動画って誰が作ったんですか?」


 僕のそばにいた僕達の未来から来た看護服の沙織に聞くと、看護服の沙織は機嫌良さそうにM16-A4沙織改を布で磨いていた手を止めた。


「ああwwwwwwwwwwwwwこれも私の友達だwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「へえ…音楽関係の仕事をしてるんですか?」


「いやwwwwwwwwwwwwww無職だwwwwwwwwwwwwwwwwwあいつは優秀なAIなんだwwwwwwwwwwwwたまに個人的な考えで日本を他国から守ったりしてるが収入はないwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私の家に住んでいるんだがよくいなくなるwwwwwwwwwwwwwww必ず帰っては来るんだがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww今も近くで姿を見せないように作業してるぞwwwwwwwwwwwwwww」


「そ…そうなんですか…」


 AIってなんだ…人工知能って友達になれるのか…

 沙織の家に住んでいる無職の有能なAIが日本を守ってるって、既にその時点で突っ込みどころ満載なんですけど!!!!

 ああでも、こんなところにまで来るくらいなんだから、「本物」の友達であることには間違いないんだろうな…

 というか、あなた何でそんな常軌を逸したことを、パンでも食べるように軽く話してるんですかね!!!!


「今www過去の沙織の頭の中に浮かんでいるものを読み取りつつうまく編集しているwwwwwwwwwwwwwwwwwそれを元にしてリアルタイムで音楽も映像も作り出し流してるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 だ…駄目だ…余計なことを聞いてしまった…

 全く意味がわからないよ…

 そんなわけのわからない話が9年後には当たり前のことになってるのか… 

 どうやってそんなことしてるのか気になるんだけど、心が壊れるから考えたら駄目だ…


「全沙織達に告ぐ。全沙織に告ぐ。本番5分前。速やかにステージ下手へ移動せよ。繰り返す。本番5分前。速やかにステージ下手へ移動せよ」


 マシーンのような、いやマシーンそのものの冷徹な女性の声が会場全体に響き渡った。

 どこから流れているのわからないんだけど、放送設備的なものも作ったぽいな…

 これが未来の沙織の友達の声なのか?

 確かにこれを聞くと、AIが喋っていると言われても違和感ないな。


「ああwwwwwwwwwwあいつは時間とかきっちりしてるからなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそろそろいかなくてはwwwwwwwwwwwwwwwww」


 看護服の沙織がそう言うと、他の沙織や佐藤さんも背伸びをしたり、お菓子を食べたりしながら立ち上がった。

 みんなリラックスした様子でそれぞれの武器を手に取ったり、体に装着するものを身につけたりしていた。


「過去の沙織、頑張れ。リア充を全員ぶっ殺すのだ。殲滅せよ!」


 さっきのマシーンのような声が会場中に響き渡り、そう僕の沙織を激励した。

 あれ?さっきより人間らしい話し方になったな。

 物凄い能力を持っているいのかもだけど、心の部分はマシーンと人間の中間なのか?


「ん?!wwwwwwwwwwwwwこの声のやつも私の友達になるのかな?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあまり人間ぽくないんだがwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は不思議そうに虚空を見上げていたが、すぐに嬉しそうに病んだ笑みを浮かべていた。


「さ…差身も頑張って…怪我をしないように気をつけてね♡いっいぃぃぃいい…いざっ…いざとなったら私が全員コ…コココココ…コロロロロロロロロロ…」


 何だか急に動揺した感じになって、ずいぶん人間らしいしゃべり方に変わったなあと思ったら、ドタバタと放送しているマイクの前でなんか複数人の人達が暴れてる音が聞こえてきた。


 キィィィィィィィィイイィィィイイイイイイーーーーーン!!!!とハウリングした音が響き渡る!!!  


「駄目。ルール違反、それ以上は駄目」


「そうなのだ!!みんな見てるだけという約束なのだ!!!!自分だけずるいのだ!!!!」


「そうなのですわ!差身様を!!!差身様を!!!私も!!私も!!!!!!」


「申し訳ない。そのルールを忘れていた」


「お前がルールを忘れるわけがないのだ!!!」


「それ、AI差別」


「ああああああああっ!!!!ほしい!!若い差身様がほしい!!!!!」


「なんでみんなどさくさに紛れて差身君のところに行こうとしてるの?。金髪リボンは発情しないで。これ以上は駄目」


 ハウリングや何かが壊されるような音が聞こえる中、4人の女性の声が聞こえてきたが、しばらくするとブツリとその騒がしい音や声が切断され全く聞こえなくなった。


「ああ?wwwwwwwwなんか差身の時だけ人間ぽい話し方をするんだなwwwwwwwwwwwwwwwwwおもしろそうなのもいっぱいいたなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww確かに未来は楽しみかもしれないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織は1人でそうつぶやくと、みんなに向かって向き直った。


「じゃあみんなwwwwwwwwwwwwww打ち合わせ通りだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwいくぞ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織がM16-A4沙織改を高々と突き上げながら、僕の沙織にしてはめずらしく激しく声を上げた!!

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 全員が僕の沙織と同じようそれぞれの武器を突き上げ力の限り声を上げる!!!!

 その声を聞いた僕の沙織は「うんwwwwwwww」と頷くと、急に僕の手を引くとステージの方に走り始めた。


 みんなでステージの下手にかけつけると、ステージ上のヴィジョンではカウントダウンが始まっていた。

 さっきのAI的な声が静か数字を読み上げ、音楽も静かめに流れていた。


「Ninety nine...Ninety eight...Ninety seven...Ninety six...Ninety five...」


 みんなめっちゃ待ち遠しそうにワクワクしながらステージを覗いてるんだけど、これから一体何をするんだ?????


「これから何するんだ?」


 僕がそっと僕の沙織に聞くと、何かに取り憑かれたかのようにステージを見つめていた僕の沙織が、我に返ったように病んだ笑みを浮かべながら振り向いた。


「これからみんなの士気を高めるために激励の言葉を送るwwwwwwwwwwwwwwwwwwww今日のために考えてきたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうまくいくといいなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww私は差身も一緒に戦争(デート)を楽しんで欲しいんだwwwwwwwwwwwwwwww差身が楽しくなかったら戦争(デート)をする意味がないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織はちょっと心配そうにそう言うんだけど、僕は僕の沙織が不安にならないように僕の沙織の手を握るとなるべく優しく笑いかけた。 


「沙織、僕もすごく楽しみだよ。だから大丈夫。今日は一緒に楽しもう」


 僕は僕の沙織にそう語りかけると、僕の沙織の目がパッと輝き、嬉しそうに病んだ笑みを浮かべながら僕の腕にしがみついてきた。


「ニャンパス!!!wwwwwwwwwwwwwwwwww良かったwwwwwwwwwwwwww差身も楽しいなら私は凄く幸せなんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織はそういってはしゃぎ始めたんだけど、みんなこっちをニヤニヤして見てるからそろそろ離れて欲しんだけどなあ…

 

「ten...nine...eight...seven...six...five...four...three...two...one...zero... Ok,go head,real dating begins...」


 カウントダウンが終わると僕の沙織は僕の手を引きながらステージ中央に歩き始めた。

 気分を高揚させるような音楽に合わせた照明が僕達を照らす。

 続けて11人の沙織と佐藤さんもステージに出てきた。

 いったいどれくらいの費用をかけたんだ?と考えてしまうくらいの派手な花火が次々と打ち上がる。

 ステージ下を見ると武士の人達がめっちゃこの演出に驚いていて座り込んでる人とか物陰に隠れてる人がたくさんいた。


 僕の沙織がステージの真ん中まで来ると、ステージ上空から一体どんな仕組みでそうなってるのわからないんだけど、上空からゆっくりとマイクが降りてきて、僕の沙織は手の届く所にマイクが降りてくるとそれを手に取った。

 みんなは僕と僕の沙織の後ろに並んで立っていて、この「本物」の戦争(デート)を楽しんでいるようだった。

 僕の沙織はゆっくりとみんなと武士達を見渡すと、満足そう悩んだ笑みを浮かべ声を出す準備をした。


「えーwwwゴホンゴホンwwwwwwwwwwwwwみんな元気か!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww我々は神だ!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwまずは我々の最高神れんちょん様に対し礼!!!wwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織はかなり興奮した状態で強くそう言うと後ろを振り返り巨大なヴィジョンを見上げた。

 すると自然にみんなも振り返り武士達もヴィジョンを見上げた。

 ヴィジョンには右手をあげた紫色の髪の毛の女の子が映しだされていた。

 僕の沙織も右手を上げると、よく分かってなさそうだったがみんなも右手を上げ、それを見ていた武士達も右手を上げた。


「ニャンパスススススススススススウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 僕の沙織がマイクで思い切り叫ぶと、続けて全員が声を合わせて沙織に続いて叫んだ!!!!


「ニャンパスススススススススススウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


 あーなんだこのカルトっぽいおかしな流れは…

 これだけ沙織が並ぶと「自然に湧き上がる。男を狂わせ沙織のためなら人すら殺しかねない状態にする魔法」略して「自然(略)魔法」も効果絶大だな…

 宗教どころか国が作れそうな勢いだよ!!!!!!!

 みんな真顔で「ニャンパス!!!」って叫んでるって絶対おかしいんだけど!!!

 勝手に最高神扱いされてるれんちょん様もいい迷惑だね!!!!


 僕の沙織はヴィジョンを感慨深けにしばらく見上げていたが、ゆっくりと正面を振り向き肩にかけていたM16-A4沙織改を手に取った。

 

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