第40話「本物」の差身不可侵条約wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
看護服の沙織は僕の前に立つと、僕が萎縮してしまうほどの圧倒的なオーラを身にまといながら病んだ笑みを浮かべ僕を見つめた。
た…確かにこれは間違いなく僕の沙織ではあるんだけど…
24歳になった大人の沙織は、15歳の沙織よりも、魅力的になっているというか、人間としての厚みが増している気がした。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッと大波のように押し寄せる「本物」の見えない圧力!!!
この看護服の沙織は僕の沙織だというのに、僕はどう対応してよいか分からず戸惑っていた。
「あの…沙織なのか…?」
僕が恐る恐る声をかけたんだけど、看護服の沙織は僕をじっと見たまま動かなかった。
でもすぐに、僕は気がついた…
看護服の沙織の手が小刻みに震えているのを…
「うっひひひひひxひxひxひxひxひぃぃぃい!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwww」
一瞬にして看護服の沙織が性欲にまみれたおかしな表情になったかと思うと狂った様に笑い出した!!
そして、目に黒い影がかかり凶悪な光を放つと、どこかから震えた右手でコンバットナイフを取り出した。
ああああっ!!!見た目が大人っぽくなってるから良くわかんなかったけど!!!!
これってまさしく沙織そのもの!!!
この病んだ感じ!!!性欲が爆発しておかしくなってる感じ!!!
見た目は変わってもやっぱり中身はあんまり変わんないんだね!!!!!
看護服の沙織はそのまま目に見えない速さで僕の眼前から消えると、いつのまにか僕の背後に周りコンバットナイフを僕のクビに突きつけながら僕の上着の中に手を突っ込んできた。
速い!!!!!今の沙織も速いが、それとは比べ物にならないくらいに速い!!
未来の僕も毎日こんなのにつきまとわれてよく発狂せずに生きてられるね!!!!
自分で自分を尊敬するよ!!!
「そうだwwwwwwwwwwwwww『私の』差身よwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwニャンパス!!!ニャンパス!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
看護服の沙織がコンバットナイフを喉元に近づけながら、余った手でいやらしく差身の体を触ってきた。
「のわあああああああああああああああああああああっ!!!!!!!」
佐藤さんがガタガタ震えながら顔を真赤にし、看護服の沙織の織り成す死と性欲が爆発したイヤラシイニャンパスプレイを見て叫んだ。
想像もしなかった恐ろしい物を見てしまったように、佐藤さんの目は瞳孔が開き閉じることがなかった。
しかし佐藤さんは「本物」の凶悪なプレイから目を離さず凝視していた。
「あああああああんっ♡wwwwwwwwwwwwwwwwwww若い!wwwwwww若い差身のポーションを絞り出したい!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこの感覚は懐かしくもありニャンパスも高まる!!!!wwwwwwwwwwwwwwww」
それはまさに動物のような性交!!!!めっちゃいやらしい大人の喘ぎ声!!!!
看護服の沙織はその長い手足で僕にいやらしく絡みつきながら、「本物」の獣のように僕の体を蹂躙していった。
わかったよ!!!性欲が爆発しているところまでは良いよ!!!!
何でコンバットナイフを突きつけるの?!
どうして僕をいつでも殺せる状態にしてから襲うの?!
あとポーションって一体何のことを言っているのかな!!!!
もうこれ以上口では言えないような状態になってきた時、沙織がM3を構え銃口をこちらに向けた!!!
沙織の目にも黒い影がかかり目から凶悪な光を発している!!!
ちょっと待って!!!撃つの?!さっきこれから楽しい戦争だから撃っちゃダメだって言われたじゃん!!!
この距離だと逃げられない気がするんだけどさ!!!!
「死ね!!wwwwwwwwwwwwwニャンパス!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
めっちゃ殺気立った沙織が怒りに任せてそう叫んだ。
沙織が発砲する寸前で看護服の沙織は僕を突き飛ばし、自分自身もその場から瞬時に離脱した。
僕もそのまま「死亡フラグ回避センサー」が感じるままに地面を転がっていくと、僕が襲われていた場所を「ズバババッ!!!!」と数秒間、沙織が銃弾を何発もぶっ放した!!!
「のわああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!お前たち馬鹿じゃないのっ!!!!馬鹿なんじゃないのっ!!!!」
佐藤さんがめっちゃ高い声で叫んだので地面に伏せたまま一瞬佐藤さんを振り返ると、もう表情をグシャグシャにして立ち尽くしていた。
この世のものとは思えない「本物」の現実を目の当たりにして、それを受け入れきれない佐藤さんは考えることを放棄しているようにすら見えた。
ああ…狂ったことが目の前で次々と起きるから、身動き一つ取れなくなってるんだよね!!!
でもね!!!沙織と同じ学校に通うってことはこういうことなんだよ!!!
僕もまともな神経だったら人格が崩壊してしまうくらいのことは次々と起こってると思うよ!!!
そのうち勝手に心が強くなるから大丈夫!!!!
佐藤さんも心配しなくていいからね!!!!
そしてそのまま沙織はどこからかコンバットナイフ取り出すと、看護婦の沙織の前に瞬時に近づきコンバットナイフを看護婦の沙織の眼前に突きつけた。
「おいwwwwwwwwwwwww他人の差身に触るなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwみんなで約束しただろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww差身をかき集めてハーレムを作ったりしてはいけないとwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww他人の差身には手を出さない『差身不可侵条約』を結んだはずwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
コンバットナイフを持つ手を震わせながら沙織はそう言うと、看護服の沙織は僕の沙織をなだめるように余裕を持った病んだ笑みを浮かた。
「何言ってるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwお前の差身だということは私の差身であるわけだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあの時は『他人の差身』には手を出さないとみんなで決めただろwwwwwwwwwwwwwwwwww時空を超えてもこの差身は私のものでありお前のものでもあるわけだから条約違反ではないwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
看護婦の沙織は、それが当然のことのように語った。
それを聞いて沙織は「ああそうかwwww」と関心した様子で頷くと、病んだ笑みを浮かべながら目を輝かせた。
「じゃwっwじゃあwwwwwwwwwww今度そっちに行くから差身に会わせてくれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwその差身は私のものだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「もちろんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwしかしあまり未来を知ってしまうと楽しみが減るぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwだからそのうち差身を連れて行くよwwwwwwwwwwwwwwwwwwあの高校は今までと違っておもしろいぞwwwwwwwwwwwwwwwwwww『本物』がいっぱいの毎日を送れるwwwwwwwwwwwwwwwww」
「ああああwwwwwwwwwwwwwwwww頼むよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwでもそうしたら未来の楽しみが減っちゃうかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwうひいいひひひひひひっひhqひあひいwwwwwwwwwwwwwwwww」
沙織が狂った様に笑い出すと、看護服の沙織もそれに同調するように狂ったように笑い出した。
「ね…ねえ、差身君…あの2人何言ってるか全然わかんないんだけど、ちょっと頭おかしくない?沙織っていつもあんな感じなの???」
佐藤さんが転がっている僕にそっと近づいて、怪訝な顔でこっそり僕に話しかけた。
そうだね。佐藤さん。僕も正直あいつらが何話してるか全然わからないんだ…
多分理解すると心が壊れそうになるから、流れに任せて放っておくしかないんだよ…
事態を見守りながら、とにかく自分が死なないように気をつけることしかできないんだよね!!!
「うーん…沙織は見た目よりも子供だよ。人見知りだけど根は悪くないし、素直といえば素直なんだ。あの看護服を着てる人とは初めて会うんだけど、僕も何が起きているかまだよくわかってないんだ…」
僕が答えになってるかどうかわからない返事をすると、佐藤さんは僕の話を聞きながら2人の沙織の様子を観察していた。
「そうなんだ…沙織って私なんかのこと蔑んで見てて馬鹿にしてると思ってたんだけど、全然そんなことないんだね。なんだろう…どっちかというと『異常者』に近いんだね…でもこの方がいいな、私、沙織のこと勘違いしてた…」
僕のそばで佐藤さんはそう言うんだけど、佐藤さんの中で沙織に対する考えが変わったような気がした。
沙織も佐藤さんもこの「本物」の異常事態の中で触れ合っていくうちに、もしかしたらその関係性に変化が訪れ仲良くなれるかもしれないな。
次第に楽しそうに話し始めた2人の沙織。
相変わらず沙織は「本物」過ぎて大変なんだけど、沙織自身も大きく変化しているのを僕は感じていた。




