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BIG DREAM(1)  作者: えふわん
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2/12

気楽なのは良いことだけど

陸上部に転部してから、大夢は次第にぐれていった。

野球をやっていた頃のような純粋な気持ちは徐々に失せていった。

そんなぐれた態度は好きで取っているわけではない。

軽く人間不信に陥っているんだ。

自分以外に信じられる人間が周りにいないから、

自分以外の人間とうまく付き合う方法なんてその時の大夢には分かりやしなかった。

もしかすると一生分からないかもしれないけど。

いつかわかってもらえると信じたい。

例えば挨拶しても返さない、道具を平気で忘れてくる、掃除もサボって落ちこぼれとつるんでる。

見かけ上は悪い生徒の典型ではあるが、一つ一つには何かしらの意味があるといってもいいだろう。

挨拶しても返さないのは、てめぇと仲良くしたくないから。

道具を平気で忘れてくるのは、教師の言いなりになりたくないから。

掃除をサボるのは、生徒に掃除させるとか甘えだろと。

さすがにその発言は問題になって学年集会にも取り上げられる程だった。

もちろん大夢の名出しはしなかったが。

このままでは大夢の人生が大変なことになってしまう。

危機感にいち早く気付いたのは、2人いた。

1人は大夢の妹、もう1人は大夢の野球部時代の先輩である。


まずは大夢の先輩。松葉慎平。まつばしんぺい。

野球部で2番手投手だったが、エースに抜擢されてもおかしくない投球術はお手の物だ。

頭が良くて性格も良い。受験生で高商志望である。

後に教員を志すため、進学校の高高に志望変更する。

もちろん、高商でも教員になれないことはないがより高いレベルを目指したいのだろう。

話を戻そう。

慎平は大夢とは小学も一緒で仲が良く、兄弟のような関係だ。

当時6年生の慎平が投げる時、最も信頼におけるバックは当時5年生の大夢だった。

大夢は5年生ながらセンターを守っていた。

試合に出たばかりの4年生の大夢はよくエラーをしていたため、

兄貴分の慎平が付きっきりで捕球特訓をしてくれていた。

慎平はコントロールが非常に良かった。投げる方も打つ方も。

小学当時からセンスはあったが、顧問の先生に不満を持っていた。

しかし顧問からは信頼されていたため、本音を爆発できずにいた部分があり、大夢の気持ちも良く分かるのである。

「顧問、というかあの糞教師な。国もよくあんな奴に教員免許状発行してやったなって思うよ(笑)」

その顧問は大夢が入学したのと同時に着任したので、慎平は前の顧問と比較しながら大夢に話した。

今の顧問が害悪だということは、慎平は既に気付いていた。

とりあえず、俺はこの学校が嫌いだ。卒業しても何も誇りに思わない。残るのは不満と愚痴だけ。高校で活躍していかに中学が糞かってことを証明してやりたい。

大夢はちょっと心が軽くなった。しかし、それと野球に復帰するとは別の話。大夢は決心できずにいた。


大夢の妹については、長くなるので一旦ここで切ろう。

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