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俺(仮)のコンプレックスのはなし聞く?  作者: 元会長リーマン


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--第1章-- 出会いあればオタクあり

高校2年生になった三波間(ミハマ) (ナギサ)

彼は今までも、そしてこれからも、自分の趣味(コンプレックス)を隠して生きていくつもりだった。

そんな人生に生きづらさを感じていた時に、深美 美海に出会う。

自分の生き方を堂々と突き進んでいく彼女に、次第に影響されていき、、、。


青島 加奈などの友人グループを巻き込み、深美を中心に日常に変化が起きていく。


そんな、『変わりたいけど変われない者』と『変わり者』達の学園ラブコメ!


渚の友人グループ

主人公:三波間(ミハマ) (ナギサ)

青島(アオシマ) 加奈(カナ)

児島(コジマ) 有志(ユウシ)

渡口(トグチ) 亜美(アミ)

(イズミ) 寛也(ヒロヤ)

「人生とは、自分を見つけることではない。人生とは、自分を創ることである。」

≪ジョージ・バーナード・ショー ≫


かのアイルランドの文学者がこんな事を言っていたらしい。


また一つページをめくる。


一つ、相反する意見を言わせて貰おう。

創る=偽りだ。

そんなこんなで、本当の自分が見つかった頃にはもう遅い。

うん。もうね、ほんとにね、遅いんです。

少なくとも俺の残りの高校生活1年半程は演劇のようなものになりそうだ。


そんなことを思いながら、俺は読みかけのライトノベルを閉じた。


-----


朝、いつも通りの風景、いつも通りの通学路。

自分で選んできた人生だが、何か物足りない。こう、もっとなにかぶち壊れるような事が起きればいいのにな、、、とふと思ってしまう。


やあ。俺の名前は三波間(ミハマ) (ナギサ)

俺は見知らぬ少女を助け、交通事故で死んだ。と思っていたが、女神と出会いこの異世界に降り立った。手にしたのは何やら外れスキルらしいが、そんな事俺にとってはむしろ好都合。この頭脳と覚醒の石さえあれば。。

美少女数人と頼れる化け物(イケメン枠は俺のみ)を引き連れて、このギルドでレベルアップな件を立件したい所だが、、


現実はそんな事起きない。

NE:MUI 普通に始まる高校生活 だ。


『 そんないつも通りの日々、、、になると思っていた。彼女と出会うまでは 』


校門前がざわついている。

なぜか見慣れない高級車が止まっていた。

うちはまあまあ進学校だし、なんかよう分からん大学のお偉いさんとかかね。


まあ分かってはいたが、教室に入ると加奈が俺の席に座っていつものメンバーと朝から元気に談笑していた。

なんでいつも俺の席にいんの?俺の事好きなの?


青島 加奈「渚おはよ~っ!昨日のLINE無視したでしょ?」

「おはよ。ごめん寝てたわ」

俺はわざと適当な笑みを浮かべて見せた。

加奈「うわ。こーんな可愛い女の子にそんな態度。余裕あっていいですね~オモテになられる方は」

「はいはい。可愛いです」


はいはい。まあ実際美人なんだよな。そんな美人と仲良しグループにいる俺。

こーゆう会話を恥ずかしげもなく、青春中です!みたいなテンションで出来ちゃう俺達。

そう。高校生活は満喫中だ。"高校生活は"な。人生は満喫できているのだろうか?


児島 有志「お二人とも今日もアツアツですね~www」

加奈「うっさい」

  「うるさい」

泉 寛也「てかさっき青島とも話してたんだけど、今日ウチのクラスに転校生来るらしいよ」

渡口 亜美「あーそいえば校門前なんかざわついてたよねっ!亜美イケメン希望。お金持ち?の御曹司とか!」

「朝の高級車、あれ転校生だったのか。てかこのクラスなんだ」


まるで昨日の夜見たラブコメアニメのリア充グループだ。

そんな風に、ふと俯瞰的に自分を見てしまうもう一人の自分がいる。


主人公が確かボッチで、教室の端っこからこーゆう俺らみたいなグループを横目で見ながら【俺一生ボッチでいいわ】って言ってたよな。

まあこいつらに言っても伝わらんだろうが。


あぁ早く帰って主人公の卑屈な独り言の続きがみたい。あのヒロインのような黒髪ロングがやっぱり正義だよな。

というか今期絶賛放送中の【らぶりぃらいふぅ】はどーなるの!?まだ一話しか見てないから続きが気になるでござるよぉ~。

それもそうだが、萌え萌え美少女やラブコメやら、異世界転生やら、ほのぼの日常やら、もうほんっとに飽きさせないよね~。JAPAN最高

JAPANのアニメ文化最高。グフ。グフフフフh


加奈「ねぇなんかキモイ顔してるよ?」

はっっいけねぇ!

思わず裏の顔がやっはろーする所だった。

いかん。ここは戦地(学校)。戦士でなくては。


「はあ?ちょっと目にゴミが入っただけ」 なんだから!

おっと。ツンデレ幼馴染みたいになる所だった。


一同「ん~?」

「てっ、てかさ、今日あれだよな。進路希望調査票。提出だよな。お前らどーする?」

寛也「あ~たしかに」

有志「まあ浜乃大が一番安定よな~」

亜美「それな~。亜美も行きたいけど、あそこかなりハードル高いって感じ」

加奈「、、、渚もやっぱ浜乃大?」

「まあ一応」


あそこはここら辺ではかなり良い大学だ。

それに、浜乃高校の成績優秀者のみへの学費免除、もしくは減額制度がある。俺はそこを狙っている。

有志は親が金持ちだし、まあみんなそれぞれ奨学金とか色々な方法で進学するんだろうな。

そして大学でもこーやって変わらず。。はぁ。変わらず、か。


俺は思わず出てしまったため息をごまかそうとチラッと加奈の方へ目をやると、なぜか安心したような顔で一点を見つめていた。


-----

ガラガラッ


担任が教室に勢いよく入ってくる。いつもなら颯爽と教壇へあがる所を、今日は自分が入ってきた入り口の方を気にしていた。


香先生「お前ら席につけ~」

ざわついていた教室内が、少し静かになり、各々席に着く。

有志「せんせー!今日早くないっすかー?」

理由は分かっているくせに、ニヤニヤしながら聞きやがって。


香先生「うっさーい!早くお前らの顔が見たくなったんだよ!」

有志「もぉホント僕らの事好きね~香ちゃん」

香先生「有志君はうるさいから内心点下げときますね~」

ドッッッ!

教室が再びざわつく。


早く自己紹介させてやれって。どんどん入りずらくなるだろ。

香先生「はい!静かにしろー!今日はこのクラスに転校生が来てるぞ~!ほらっ。どうぞ入って!」


『 そして、俺は彼女と出会う 』


転校生は少し緊張している様子で、しかし堂々と前を向いた。


「はじめまして。フカミ ミウと申します。」


その黒髪は綺麗に伸びていて、凛々しい佇まいで一礼した彼女の動きに合わせて揺れていた。


カッカッ

後ろで香先生が何やら板書している。

そして振り返ると、『深美 美海』とのみ、大きく書かれていた。


香先生「深美の事宜しくな~!みんな仲良くしろよー」

有志「なあなあ、結構かわいくね?」

わざわざ斜め前から振り返ってまで言うな。

俺は予想通りの表情でニヤついていた有志を無視して、彼女を見ていた。


有志「あっもしかして一目惚れ?」

コイツはほんと騒がしいな。今度は隣の加奈に絡んでいる。

加奈「もうっうるさい!」

有志「うわっはっはっは~www」

二人同時に振り返る。なんだよお前ら息ピッタリだな。付き合ってんの?


にしても加奈さんはなぜそんな鋭い目つきで俺を睨んでるのかしら。

俺は可愛いだの一言も喋ってないのに。とばっちりとはこの事。

キレるなら隣の騒音ニキだけにしてくれ。


有志「はいはーい!深美さんは趣味とかありますかー?」

香先生「おい!そーゆうのは後から個人的に聞け!」

深美「あ、ハハハ、、私は」

香先生「いや、答えなくていいからな、深美。あのアホには後でしっかり」

深美「私は、2次元に生きてます!!!!」


、、、、、、。シーン。。


深美「私は、2次元で生きてます!!」


、、、、、、、、。

うん。さっき聞いたよ?それに、2回目"2次元で"になってたよ?

急にどーしちゃったのこの子


深美「私は」

香先生「どーしたんだ?深美。緊張でおかしくなったのか?今日の所は、、」

深美「いえ!緊張なんて!むしろ興奮しております!」

え~なにこの子女子高生が人前で興奮なんて言っちゃいけませんよ?


深美「丁度お話したいと思ってたんです!私はアニメやラノベ、漫画が大好きなんです!どなたか共通の趣味をお持ちの方がいらっしゃったら、是非お友達になれればと!お近づきの印に、まずは互い推しのコスプレに身を包んで意見交換から始めまして、、それから」

香先生「一旦落ち着いてくれ!な?ホームルーム始めないとな?な?」

うん。まずは普通に意見交換からはじめよう。


深美「あっ失礼いたしましたっ。少々鼻息が荒くなってしまいました!」

深美の言う通り、さっきまであんなに騒がしかった教室が静まり返り、荒い鼻息が響き渡っていた。


、、、、、、。


数秒の沈黙の後、力なく香先生が席に案内していた。

亜美「うぅ~わっ。オタクじゃん。なに?アニオタっていうの?あーゆうの。せっかく可愛いのにもったいないなー。てかキモっ」

寛也「まあまあ渡口、趣味は人それぞれだからね」

亜美「いやまじ無理なんだけどwwコスプレ?とかwwねぇ?加奈」

加奈「う、、うん。そーだね。てか深美さんに聞こえちゃうよ。亜美そーゆう事すぐ言わないの」

亜美「えーいいじゃん聞こえてもw」


なぜか、加奈は歯切れが悪かった。

まあ、とんでもない転校生なのは、確かだ。この状況、普通は引く。ドン引きだ。

俺ももれなく引いている。


だが、深美の真っ直ぐな目をどこか羨ましくも思えた気がした。。


『俺はそれほどに、演じ切って、好きを偽って、怖がっていたのかもしれない』


羨ましさ、そして恥ずかしさ、そして、、

これからの彼女の学校での生活を不憫に思ってしまった自分がいた。


『勝手に決めつけていた。彼女の気持ちも知らずに。

肩身が狭く、苦しいだろうなと。本当に苦しく生きずらい生き方をしているのは自分の方だと知っていながらも』


しばらくして教室はいつも通りの雰囲気に戻り、俺もしばらく目が離せなかった深美から目をそらし、なぜかザワつく気持ちを抑えつつ、朝のホームルームを終えた。


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