表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CALL  作者: スピカ
78/190

(71)目的、達成した?

 その頃、死んだ議員たちの家では大変なことが起きていた。

 弔問客が訪れて家の者が誰一人出てこないのを不思議がっているとやがて鍵の開く音がしてドアが開いた。

 ドアを開けた人の顔を見て驚愕する。

「なぜ!?死人が生きている!?」

 魔物は餌を見て飛びかかった。

「何を!?――――――っ!!」

 命を吸い取られて死体がまたひとつ転がる。

 それを繰り返した。




 垂華(すいか)は魔物の気配をキャッチした。

 この辺りは既に退治済みなのにと思いながらその出所を探ると議員たちの家が分かった。

 と同時に別の様子見の存在に気づき気配を消す。

 なのでずっと黙って見ていたのだ。


 死体は増え、一階のフロアにまでも転がった。家に入るとすぐに目に付く位置だ。

 新たな弔問客が来て、ドアを開けて惨状に気づき逃げようとする。そこへ黒い透明な影が伸びて襲いかかり引きずり込んで命を奪う。

 アイルは無表情でそれを見ていた。そして(つぶや)く。

「これから更に面白いことが起こる」




 昼食時に垂華が遠見で得た情報を教えてくれた。

「誰かが魔物を使ってこの事件を起こしてる」

「垂華、二人にアイルたちのこと教えたのよ」

「!…そうか仕方ないな。…そう、これはあいつらの仕業(しわざ)だ。目的も多分…」

「ええ、予想通りね」




 午後になり、弔問に行ったまま誰一人帰らないということで関係者らは(いぶか)った。

 手に手に拳銃を持ち数人で(やしき)に入る。

 と、すぐに沢山の死体が目に入る。

「これは一体?」

 奥からうめき声を上げながら死んだはずの主が出てきた。その動きはおかしく、目は焦点が合っていない。

「化け物か?」

 一人が心臓を狙って銃を撃ち命中する。

 が倒れないし血も流れない。

 魔物は吠えた。充分に餌を喰った魔物が古い体を捨て分裂して新しい(うつわ)に入り込む。

「――――――っ!」

 一瞬で命を奪われ魔物となってしまった彼らは互いに取っ組み合いを始めた。

 別の家でもほぼ同じことが起こり、残りの家では中に入って確かめた訳ではないが銃撃隊を組んで突入することにした家もある。




 夕方、数名が家の前に到着し緊張した面持(おもも)ちの面々が突入の段取りを話し合う。

 アイルはそこまで見て、ショーはここまでねと呟いた。

 突入が開始され銃声がし始める。

 がここでも同じようになった。

 魔物は既に死体なので意味が無いのだ。皆触手のような魔物の体に絡め取られ、落命していった。

 アイルは威咲(いさき)の髪を持って空間移動で消える。そして(くだん)の邸の中に現れると魔物達を退治していった。

「お前たちの役目はここまでだ。本当はもっと続きが見たいが、これだけ始末されれば目的は達成されただろう」

 威咲の髪を、今度は光の力を使って2、3度振り、禍気を消滅させると再び扉に消える。

 同じように殺した議員たちの家全てを片付けた。

 これで後は何も無い。後は騒ぎが収まるのを高みの見物するだけだ。なんせ目撃者は全滅しているのだから。




 それを見届けた垂華はそのまま3人に教えた。

「良かった」

 少し青ざめて威咲が言った。

「まあ、これでひとまず終わりよね。目的は達成されたんだから」

「もうこれ以上人殺しなんてしないよね?」

「そう願うわ」

 多摩(たま)も重い表情をしているが、威咲は本当に沈痛な顔をしていた。





この辺書くのにすんごく日数かかったの。(ていうか止まって2、3ヶ月とか)

でも、考えるのをやめなかったことで乗りこえました☆☆

あの時期は本当に地味に焦ってたな~。



(70)のアイルたちのことを多摩が話してる部分、少し加筆修正したので見て下さいね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ