(70)残りの神官
ついに70話になっちゃった☆
これからもよろしくです、ユニークの方はぜひ前の方も見て下さいね。
「先ほど訃報が入りました。
昨夜、国務議員の5名が亡くなりました。亡くなったのは…」
ラジオからそんなニュースが流れた。
アナウンサーは名前を読み上げるとそれだけで御冥福をお祈りしますとだけ言い、次のニュースに移っていった。
聴いていた垂華が眉をひそめた。多摩も目つきが鋭くなっている。
「今のニュース」
「怪しいな。5人も一度に死んで、関連のある無しや死因の説明も一切無いなんて」
「事件っぽいわね」
「一晩で5人もやれるなんて、まるで人間技じゃないな」
そう深刻そうに言うと小さなため息をついた。
「グループ犯ならあり得るかも知れないけど、そんな大掛かりな殺人だったら事件として報道しないはずが無いし、さっきのは単に訃報と言った。まるで普通の死に方みたいだが5人一度は普通じゃない」
「その5人は何か関連があるのかしら?」
垂華が多摩を見た。
「さあね」
肩をすくめると席を立つ。
「垂華?」
「部屋で気を探ってみる」
3人残された。
多摩がため息をついたので威咲が問う。
「心あたりでもあるの?」
「え?あー、そうね…今は何も言えないわ」
無いとは言わなかったので驚く。
「まさか威咲をさらった奴らとか?」
一夜が言うと多摩は傷ついたような目つきを一瞬した。
「そうかもしれないし、わからない。多分垂華はそれを探ってる」
一夜は威咲をさらった人物を見ていない。話でだけ聞いている。
「そいつらの事、分かってるだけ教えてくれ」
「…」
多摩は唇を噛んだ。
「…もしかしたら神官なの?残り二人いるよね」
威咲の言葉に多摩は膝の上で拳をぎゅっと握りしめるとやがて力無く話し出した。
「分かった、教えるわ。
そう、威咲ちゃんを狙ったのは神官よ。アイルとロイっていうの。あの若い男がロイ」
「アイルってのは」
「女よ。一夜君も知ってるわよ。あの金髪でショートカットの…」
「!あの女が?」
「でもどうして神官が私を狙って魔物を解放しようとしたの?」
「多分、今生の家族に対する思いでやったことよ」
「どういうこと?」
「アイルは立派な為政者の子供に生まれたの。だけどその父親が金儲けのために暗殺されたのよ。それで仕返しをしようとしたのよ多分。
なぜ国家を壊滅させかねないことをしようとしてたのかは謎だけど、もしかしたら成功したら父親の仇を殺すためだったかもしれないし」
多摩の言葉を飲み込んでから言う。
「だけど巫女が出てきてそれは失敗した。その時死刑になった議員は奴らのパトロンか何かだったのか?」
「多分そうだろうとあたしと垂華はみてる。そして多分アイルとロイにも何らかの罰が決まったはずだわ。
公から姿を消して遁走するなんて…3日程前から二人の気が途絶えたの。捕まってたのが術で逃げたみたいね。
一応行き先を探してはいるけど…そんなに追い詰められるなんて、もしかしたら死刑かもしれないし」
実はこいつらは常に互いの位置や状況を把握してるってことか。
「それで逃げて、やり方を変えて直接殺した?」
「多分。もう公の身分は捨てたつもりでそうしたかも。
でもおそらく当然二人は探されてるわ」
「そうだったんだ」
「知ってたんだな」
「ごめんね黙ってて」
「ううん、その二人のこと考えて言えなかったんでしょう?仲間を悪く言うみたいで。
大丈夫だよ、私怒ってないから」
「威咲ちゃん…そう言ってくれて嬉しい。
けど二人のやっていることは実際悪いことよ。許されないことだわ。
それにまた狙われるかもしれないし」
「仲間なのに敵になっちゃうなんて悲しいね…私は、大丈夫だよ。守ってくれるでしょう?それに巫女の方が強いんだよね?」
「そうだけど、相手は二人だからね?絶対あたしたちから離れちゃ駄目よ?」
「うん、分かってる」
威咲と多摩は手をとり合った。
今日は魔物退治は休みだ。
2エリア成功したので威咲を回復させるために1週間休むことにしたのだ。
その頭にこのニュースだから気が休まらないなと一夜は思った。
が相手の正体も分かったので幾分気が楽か。
それに力を使わないことが回復の決め手だ。ゆっくり体を休めれば問題ないだろう。
最近寒くなったね…日も短くなっちゃった…
前に計算してみたんだけど、1日にどれくらい日の長さが変わるのか。そしたら、1日に約40秒!
毎日40秒ずつ暗くなるのが早まり、日ノ出が遅くなっている。つまり足して80秒!(答えあってる?)
ズンズン地球は回る~




