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鍵ってなんでしたっけ?

ふぅ…。


ブックマークしてくれた人や読んで頂いている方々へ、本当に有難う御座います。

時間は掛ろうともアップしていきますよ!


起きるとそこは知らない天井…どころか部屋の中でもなかった。


「ってか外じゃん…こういう場合ってテンプレ通りなら、知らない天井だってパターンだろ…」


 テンプレどおりでなかったことに若干気分が下がりながらも辺りを見回すと、


「ようやく目覚めたみたいだね~。もう大体の後始末は終わったんだけど状況聞きたい~?」


 アリアの声が真後ろから聞こえたので驚いて後ろを振り向くと、獣耳と獣尻尾の生えた身長170センチほどの女性としては身長の高めな美女がそこにいた。


「…お前…もしかして…アリアなのか?」


 俺は別に美人に耐性がないというわけではなかったが、起きてすぐの頭のまわっていない状態で突然後ろから美人に声をかけられたことで若干どもりながら返答した。


「そうだよ~ってか明るいところで見たら暗いところで見たときよりもお姉さんが美人だったから驚いちゃったのかな~?」


 チッ。確かに美人だし少しだけ俺が動揺したのは事実だが、なんかムカついたので話しを元に戻すことにした。


「それで、今現在の状況はどうなっているんだ?」


「ハヤテ~そこの返しでスルーしてくるなんてなかなかドSっ子なんだね~」


 脱線経路で話そうとしてくるアリアを流しに流して現在の状況を確認すると、今現在、若い男の村人達数人を領主が住んでいる街まで使いに出して騎士団を呼んできてもらっているところらしい。


 それって何日掛るんだよ…。とは思ったが口には出さないでおく。


 今だにこの世界の文明レベルなども分からないし下手なことは口に出さないのが吉だろう。


 男は喋らない方がクールでカッコいいとか思われたりもするしな。決して中二病とかそういうのではない。


 ちなみに、襲撃してきた盗賊たちは皆殺しにしたので捕虜とかそういうのはいないが、盗賊の中に懸賞金にかかっている奴がいるかもしれないということで死体を村の一角に村人総出で集めていると


ころらしい。


「ところでハヤテはどうして突然倒れたの~?」


 これからどうするかなと考えているところでアリアからの質問がきた。


 その理由は何となく検討がついていた。


 俺は平和な日本で育って、もちろん人殺しなんてことに関わったこともない極々普通の一般市民だ。


 それがこの世界に来てからは生き(モンスター)と殺し合いになるは、盗賊たちと殺し合いになるは、よくよく考えるとかなりヘビーなイベントが怒涛のように押し寄せたことによる精神的疲労がピ


ークを過ぎたことによる気絶なんじゃないかと思う。


 だが、それをアリアに説明するのも何だか面倒な気がしたので一言。


「最近余り寝てなかったから疲れがピークに達していたんだ。少し眠れたから今はスッキリしてるよ」


 嘘は言ってないなと思いながらも理由を告げて俺はこれからどうしようかと再度考える。


 襲撃してきた盗賊たちは倒したがまだ拠点に残っている盗賊が数名いる。


 また、拠点なのできっとお宝なんかもざっくざくなんじゃないかと思う。


 俺はこの世界で貯金なんかも無いしアイテムボックスに入っている硬貨しか持っていない。


 こちらの物価も金の価値がどれくらいかも分からないので取りあえず今現在持っている分で、どれだけ過ごせるのかも分らない。


「アリア。一つ聞きたいんだが、盗賊の盗品なんかを見つけた場合は、騎士団やら領主様やらに没収されるのか?」


「ん~盗賊たちを討伐した場合は、盗賊の所持品や盗品なんかは全て討伐した者の報酬になるよ。そうじゃなきゃわざわざ盗賊の討伐なんて面倒なことする奴なんていなくなっちゃうしね~」


 なるほど、つまり俺が盗賊を倒したわけだし、あとは拠点に戻って残りの盗賊を倒してしまえば貯め込んでいる盗品も全て俺のものになると…。


 よし。盗賊の拠点へ戻ろう!


「アリア、俺はこれから盗賊の残党を討伐してくるから、この村の守りを頼んでもいいか?」


「え~、留守番はヤダな~。私も一緒に行きたいな~」


「すまんがそれはダメだ。俺たちが二人ともこの村から離れると残党がこの村に来た場合に村人たちが危ない。だからアリアにはここへ残って村の守りに専念して欲しい。というかさすがに残った連中


だけで襲撃に失敗した村に攻めてくることは無いと思うが、頭の悪い賊なんかは何するか分かったもんじゃないからな。頼むよアリア」


「ん~…分かったよ~。それじゃハヤテからの依頼の報酬に、討伐した盗賊の装備で良さそうなものがあったら私が貰っといてもいいかな~?」


「いいだろう。それじゃ俺が戻ってくるまで村の守りは任せたぞ」


 やることは決まったので俺は早速と村から出て、襲撃前に村の近くに繋いでおいた盗賊たちの馬のところへと行き、ゴンゴルが跨っていた他の馬より一回りほど大きな漆黒色をした青毛の馬に乗り拠


点へと走らせる。


 馬術なんかのスキルもついでに盗賊たちからふんだくっておいたので全く問題ない。


 スキル奪えるなんてやっぱりチートだなぁ。


 なんて思ったりもするが、実際助かっているのでチートだからと言って文句を言う気は俺にはさらさらない。


 襲撃前より早いペースで馬を走らせた結果、かなり早めに拠点へと到着した。


 ちなみに拠点は元々は鉱山で、廃坑になった場所を再利用しているそうで中はけっこう広い。


「おっ、もう戻ってきたのか。他の奴らがいないようだが、お前一人で戻ってきたのか?」


 拠点の見張りをしていた男が俺を見つけて話しかけてきた。


「ゴンゴル様に言われてこっちの手伝いに戻ってきました」


 適当にでっちあげながら見張りの男と会話して拠点内部の情報を聞きだし、あらかじめ理解したので、宝物庫、武器庫、食糧庫、幹部の個室部屋など、場所を聞いてそのまま奪いに向うことにした。


 ズンズン進んでいく。


 そして役に立ちそうなものを見かけるたびにアイテムボックスに収納しまくる。


 拠点内部に残っている盗賊も少人数なので、見かけたりすれ違うこともほとんど無いから取り放題だ。


 武器庫は錆びついた武器もあるがそれなりに使えそうなものも意外とあった。


 食糧庫は取りあえず肉や野菜やらある程度新鮮そうなのや日持ちしそうなものを適当に詰め込む。


 幹部の個室には鍵がかかっていたが「デモ、ソンナノカンケイネー」とばかりに適当な大剣をアイテムボックスから取出し膂力に任せてぶっ壊す。


 上がったステータスと[大剣術]と[剛腕]のスキルがあるからか、思ったより簡単に壊せた。


 そうやって幹部の個室から様々な宝や武器や…良くわからないが何だか高そうな物品を手当たり次第に詰め込む。


 ゴルチの部屋では見ただけでは用途の良く分からないアイテムや書類や本なんかも相当数あったので迷わずぶち込む。


 そしてラストはゴンゴルの部屋と宝物庫。


 見張り盗賊の情報ではゴンゴルの部屋の奥が宝物庫になっていてそこには、これまで盗賊団が集めてきた盗品の中でも相当価値のあるものが収められているらしい。


 そんな前情報を貰っていたので期待に胸を高鳴らせながらゴンゴルの部屋のドアを…やはり鍵が掛っていたのでぶち破る。


 ゴンゴルの部屋に入って中を見回すと、盗賊の中では一番豪華な内装ではあるが所詮盗賊といった感じで現代人の俺からすれば特に取りただしていうこともない。


 取りあえず一番目についたのが岩と岩を鉄の棒で繋いだような…これ…バーベルか?


 良くわからないがその内、役に立つことでもあるかも???と思ってアイテムボックスへ収納。


 ゴンゴルって筋トレとかちゃんとする奴だったんだな…。


 そして残るはお待ちかねの宝物庫だ。


 実はゴンゴルの部屋へ入る前に盗賊団の宝物庫には入って中身をごっそり頂いてきている。


 ではこっちの宝物庫は何かというと、ゴンゴルやゴルチ兄弟が相当に貴重で高価なものを自分達兄弟だけで独占して溜め込んでいるらしい宝物庫なのだ。


 詳しいことは見張り役程度の盗賊のおっさんでは知らなかったようで、つまり話しを聞いただけの俺も良くわからない!


 分らないからこそ高鳴る鼓動。


 もう…ゴールしてもいいよね?的な言葉をつぶやきながら両開きの扉を開ける…。


 ガキン。

 

「ってまた鍵かかっとんのかい!」


 結局、ツッコミを入れながら宝物庫の扉も大剣でぶち壊して開けた。


 すると。


 そこには色とりどり、形なども様々な8本の大剣が立てかけられてあり、真ん中には虹色をした直径60センチほどの卵が…。


「卵…でかっ!!!」


 取りあえず俺は思ったことを素直に大声で叫んだのであった。





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