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22. 全部美味しいです!!

 

 □□□□□□□□


 お店が暇なランチとディナーの間の時間に訪ねたので僕らはレストランとしてではなくカフェとして利用する。


「ボクのオススメはアズニエルパンケーキ・煌めきを添えてかな」


「ぼくはシンプルにクッキーかな?でも木の実のシフォンケーキも美味しいよ。あと久しぶりにセミフレッドが食べたい」


「じゃあせっかくだからそれ全部で」


「そうだな。丁度4つだし皆で分けよう」


 何を食べるか決まった。

 こういうときに揉めないのっていいよね。


 すぐに僕らの前にクッキーとドリンクが運ばれてきた。

 ドリンクも数種類のジュースやコーヒーなどがあったが今日はせっかくお菓子を食べに来ているので味わうためにもお茶にした。


 クッキーは口に運ぶとサクッとした食感でほんのり甘くて美味しかった。四角や丸、星型などいろんな形があって形ごとに味が違う。

 丸がプレーンに四角がチョコ。星はナッツが入っている。


「うん、美味しいね。これはヒューイットが自慢したくなるのもわかる」


 すごく冷静に考えたらポルトが自慢するのが正しい気もするが。

 美味しいものは美味しいからなんでもいいや。


 クッキーを食べている間にセミフレッド、シフォンケーキと届いて最後にパンケーキがテーブルに来た。


「確かにこれはアズニエルパンケーキ・煌めきを添えてだね」


 届いたパンケーキはそういう焼き型を特注したのか五角形に仕上がっていた。そして横には大量の生クリームと色とりどりのドライフルーツが乗っていた。


 パンケーキと生クリームとドライフルーツを一緒に食べる。1口食べる度に一緒に食べるドライフルーツを変える。なんて煌めいているんだろう。


「どれ食べても美味しい」


「な。もう無くなっちゃもんな」


 4人で4つをシェアして食べたのですぐになくなってしまった。まだまだ食べたかったがまだ食べたいと思えるところくらいでやめとく方が一番美味しかったと余韻を楽しめる。欲張って同じのをもう一個頼むと大抵最初よりも美味しくない。


「この後どうする?門限までまだ時間あるし遊んでく?」


「そうだな。買い物とかしてもいいしな。とりあえずディナーに近づく程お店も混むし席を空けようか」


 なんだろう、ランに続いてスタンツも転生者かな?

 いやランもスタンツも転生者じゃないんだろうけど。

 9歳ってこんなに気が回るものなの?

 てか僕前世でもこんな対応できないよ。

 子供は大人が思うよりしっかりしてるってやつなのか。


 席を立ちヒューイットのお母さんのところまで挨拶しに行く。


「ごちそうさまでした。どれ食べても美味しかったです」


「今日は家のお客さんだからお金はいいよ。また来てね。次からはお店のお客さんだからお金はもらうけどサービスはするからね」


 そう言って僕とスタンツにもハグをして手を振ってくれた。

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