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現代兵器で無双します!  作者: 狼噛 ウルフ
第二章 王都貴族学園編 1年生
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第15話 巣穴

「【シャイニング】」


 光魔法を使って辺りを照らす。


「にしても多いな・・・」


「そうだね・・・」


 かれこれ100体くらいはゴブリンを倒しただろうか・・・


「気配、強くなってきてる・・・」


「そろそろかな?」


 もう1時間くらいは洞窟を進んでいるだろう・・・

 アリの巣のように地下に伸びるこの洞窟は、少し前までアリ系の魔物が使っていた形跡があるが、出てくる魔物はゴブリン・・・ゴブリン・・・ゴブリン・・・


「【アイシクル・ランス】!」


 たまに通ってきた後方から襲ってくるやつもいるが、そのことごとくを仕留めていく。


「こいつで、50匹・・・」


 ルナはどうやら自分で倒した数を数えているらしい・・・50って・・・まだ百何十体なんですけど・・・


 ちなみにルナの異名である双剣の稲妻の名の通り、武器は2刀流。

 刀では無く剣だが。

 そして、雷の魔法を使いつつ高速で動き回り、敵を屠っていく。

 1対多数に強いというイメージ。


 逆にカナデは1対1のほうが得意らしい。

 武器はルナの使っている剣よりも少し大きめの剣を両手で振っている。

 できる限り、1体とだけ戦えるように立ち回り、確実に敵を屠っている。

 1体多数になっても見事な立ち回りで1体づつ、確実に減らして行っていた。


 その前衛組が1体もこちらに敵を通さないので俺達は後ろから奇襲に来たやつや、2人に向かっていく敵を的確に減らすことで2人でも対応できるようにしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それから1時間・・・


「ハァ・・・ハァ・・・」


「スーッ・・・フゥ・・・」


「二人とも大丈夫?

休んだほうが・・・」


「大・・丈・・・夫」


「これくらい・・・ハァ、ハァ・・・大したことないよ・・・」


 もう2時間も戦っている・・・

 それに、ゴブリンの出てくる頻度が進めば進むほど早く、短くなっていく。

 さらに硬く、強くなってきてる・・・


「2人は休んでて、私が前衛に回るから、魔法が使えるなら援護を、使えなくても私が倒しそびれたやつから後衛を守ってくれればいいから」


「・・・」


「そう・・・だね・・・

わかった、そうしよう」


「・・・」


「ルナ」


「わかった・・・」


「んじゃ、交代だね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それからさらに1時間、レイは剣を振るい、魔法を放ち、ゴブリンを殲滅していく。


「ボクたちの出番無いねー」


「強い・・・」


「私達は後方からの奇襲に対応すればいいだけだもんね」


「剣の技術も高い・・・魔法も洗練されてる・・・精度も高い・・・」


「それに、魔法の種類が多い。

もしかして、全属性かな?」


「なにあれ・・・サイコキネシス?

武器が勝手に敵を倒してる?」


「武器が無くても戦えるのか・・・」


「あれ・・・武器、増えてない?」


「ゴブリンが増えてきたから武器を増やし始めたみたい」


「そういうスキルってことかな?」


「彼女は自分の意思で様々な武器を作り出し、扱うことができるからね・・・」


「それを、サイコキネシスで操ってるのが異常・・・

私の2刀流なんて比べ物にならない手数がある・・・」


「さらにあれ、1つ1つに魔法をまとわせてるよね・・・」


「魔力量も・・・おかしい・・・」


「遠くの敵を倒すために投げた剣が勝手に軌道修正して敵を切り刻み、次の敵へと飛んでいくのか・・・

あれ全部レイが操作してるんだよね?」


「自分の近くに来た武器を空中で拾ったりしてる・・・

いや・・・手がある場所に武器を飛ばしてるのかな・・・」


「ゴブリンも何体いるんだ・・・無限に出てきてる・・・」


 レイは今20個近くの武器をサイコキネシスで操作し、自身もその武器の嵐の中で踊るように戦っていた。


 そんな状況でもゴブリンはわき続け、数分で100体以上が湧いているが、その全てが嵐に飲まれている。


 そして数分後・・・


「ふぅ、やっと止まった?」


「「・・・」」


「お疲れ様」


 声を発せずにいる2人と、労いの言葉をかけてくれるメリア。


「あれ、カナデ? ルナ?

どうしたの?」


「これでCランク?

いやいや、もっと上だろう・・・」


「まだ1年だからね、なかなかランクが上がらないんだよね・・・

とにかく、この奥に主がいると思う。

どうする?」


「この際、奥まで行ってしまおうか」


「レイがいれば勝てる気がする・・・」


 そうして、1行は奥へ進んでいく・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ゴブリンキングか・・・」


「怒ってますね」


「そりゃあ、住処を荒らされたわけだしね」


「あいつ、多分強い・・・」


 4人はそれ以上は言葉を続けず、ゴブリンキングと対峙している。


 数分の睨み合いのあと、ゴブリンキングがとうとう動き出した・・・


「は?」


「え?」


「な!?」


「!?」


 4人同時に驚愕に包まれる。

 なぜなら、キングの巨体が目の前で消えたからだ。


 否、正確には消えたのではなく、消えるような速さでこちらへ飛来していた。


 その速度で近づき、まず最初に狙うのは・・・


「メリア!」


「危ない!」


「ダメ!」

誘拐されたり強敵に真っ先に狙われたり、メリアさんは大変そうですね。

僕がやってるんですけどね

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