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人妻トリップ  作者: もこもこ主婦
6/17

一週間たちました。

この世界で生活する


私がこの世界に来て一週間がたった。

今は、ダリアさんのお手伝いをしながら

生活している。服は長袖のエプロンドレスを

借りてる。子ども達は、クインスさん達の 子どもの時のものを。

調理場はほぼ日本と同じだった。

電子レンジなどはないけど、ガスコンロで

冷蔵庫みたいなものもあった。

洗濯は、洗濯機はなくて手洗いしたあと

手動の脱水機に入れて外に干す。

動物達の世話は旦那様達の仕事みたいで

新鮮なミルクや卵を毎朝持ってきてくれる。


あれから息子さん達は、次の日の朝

王都に帰って行った。

帰り際に、クインスさんが

「また、会いに来る。

何かあったらすぐ母さんたちに言って

手紙を送ってくれ。」と行って出立した。


言葉通り、クインスさん達は

昨日やってきた。仕事終わりに騎士服で

そのまま来たようで、私をみて

ホッとしたような顔をして

「明後日、街に君達の必要な物を

買いに行こう。明後日の朝、迎えにくる。

準備しといてくれ」

「俺もいくいく~」

「私もご一緒します。」

『でも私、この世界のお金持ってません。』

「俺が出す」

『そこまでしていただけませんっ

それでなくても迷惑をかけてるのに』

「俺がしたいだけだ。気にするな」

「そうよ!クインスの好きにさせてあげて?

それに迷惑なんて思ってないわ。

とても毎日楽しいわ。賑やかで

アキさんが手伝ってくれてとても助かってるわ」

「そうそう遠慮しないで~」

「じゃあ、また明後日来る。」」


そういってクインスさん達は帰ってしまった。



ここでは毎日、子ども達は、マグオートさんに

たくさん遊んでもらい大喜びだ。


手伝いの合間に、ツンベルクさんに 

この世界の事を学んでる。

この世界、今は戦争はないらしい。

昔は獣人と人間で争っていたらしいが

今では仲良しだ。ただ、いまだに人間を受け入れられない獣人

獣人を受け入れられない人間がいて

それの争いや王家暗殺を阻止するのが

騎士団の仕事だそう。

息子さん達は騎士団で

クインスさんは時期騎士団長候補でかなり強い人らしい。

スノウさんは上級者魔導師。

今は上級者魔導師は滅多にいなくて、

スノウさんの弟子になりたい人がたくさんいるんだって。

ハルスさんは騎士団の偵察隊。

偵察隊に入った人はハルスさんがはじめて。

それくらい人間で偵察隊に入るのは凄いことらしい。


「私がこういうのもなんですが、

息子達は皆、努力しました。

ロータスとマグオートの厳しい訓練にも

必死にしがみついて。」

『凄いですね。さすが、ロータスさん

マグオートさんツンベルクさんの息子さん達です。』


凄く助かったのは言葉が通じ、運が良いことに

文字も英語みたいなものが普通に読めたこと。

これって異世界トリップ特典的な感じ?


魔導師のスノウさんが一晩で

自室の書物を読みあさって、

今まで召還された人の事を調べてくれた。


今まで召還された人は、わかっている限りで

百年の間に3人ほどだったらしい。

みんな女性で、黒い眼に肌色だったらしく

元の世界には帰れず

この世界で生涯を終えたそうだ。


私の涙が宝石になるのは、

召還された人は皆、

この能力を持っていたらしい。


私は幸運にもロータスさんに見つけてもらい

美味しいご飯が食べられ、

暖かい布団で眠れているけれど、

今までの召還された人達が必ずしも

そうではなかったみたいだ。


ただ、この能力があったおかげで

宝石を換金する事ができ、

食べ物や住むところには困らなかったみたい。


これも異世界トリップ特典だよね。

黒い眼に肌色ってことは

その人達も日本人だったのかな?


まあ、でも

この能力は良いことばかりではなく

宝石目当てに狙われる事もあったようで

早々に夫をつくる必要があるそうだ。


『街にでて大丈夫でしょうか?』

私は不安になり、ロータスさんに尋ねる。

「クインス達が一緒に行くのだろう?

大丈夫だ。あいつはあれでも騎士団長補佐だ。

いずれ騎士団長になる予定の男だ。

スノウも魔導師でなかなかの腕でハルスも

騎士団の偵察隊だ。」

『でも、クインスさん達にも奥さんや

お子さんがいるのではないですか?』


「あークインスもスノウもハルスも

いい歳してまだ独身なんだ!」

「そうなのよ!今まで何度か縁談の話があったけど全部断っちゃって!」 

「縁談があるなんて、女性が少ない今、

とても幸運なことなのですがね。」

「そうそう!アキさんが3人のお嫁さんに

なってくれたらいいのに!!

私そうなったらとっても嬉しいわ!!」

『え?いやでも』

「ダリア、アキさんはまだ

こちらの世界にきたばかりですよ。

前の世界の事もまだ色々考えてしまうでしょうし

あまりそんな事を言ったらだめですよ。

一夫一妻の世界からきたのだから

この世界の仕組みはすぐには受け入れられないですよね。」

「そうね、ごめんなさいね。

でも、本当にあなた達の事は大好きなのよ?」

『いえ、私も子ども達も

皆さんの事大好きです。ただまだ

色々整理ができなくて・・・』

「そうよね。ゆっくり慣れてくれたら嬉しいわ」

『はい。ありがとうございます』


「明日は、子ども達はマグオートが

一緒に遊んでるわ!アキさんはクインスと

街をゆっくりみてらっしゃい!

必要な物は全部クインス達がお金を出すわ!」

『そんな、やっぱり申し訳ないですっ』

「大丈夫。いい給金もらってるのに

全然使ってないんだから!出させなさい!

さっ今日はもう休んで子ども達もソファで

ウトウトしてるわよ!」

「おっユメは俺が運んでやるよ」

『ありがとうございます。わかりました。

おやすみなさい。』

「「「おやすみ」」」


ガチャ


『すみません。運んでいただいて』

「なに、こんぐらい気にするな」

『ありがとうございます』

「あーあれだ、クインスのこともな!

あいつはお前に尽くしたいんだよ!」

『え?』

「いや!なんでもない!

早く寝ろよ!おやすみ!」

『あ、はい。おやすみなさい』


『ここにきて、一週間か。

早いなぁ。もう、戻れないんだ。』

もう、涙は出ない。

子ども達には悪いけど、旦那ともう

会わなくていいってことに

ちょっとホッとしてる。


最初は涙が宝石になったり

子ども達を全然知らない世界に

連れてきちゃった事に混乱したけど、

子ども達も今の方が凄く楽しそう!

毎日ニコニコ笑ってて、良かった。


『街ってどんな感じなんだろう。

楽しみだな~』


子ども達のいるベッドにはいる。


『ユメ、ユヅキおやすみ。

明日、お土産買ってもらうね』



明日はクインスとデートだね!どうしよう!

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