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「R15って、どこまでせめていいの?」って聞くだけのBLコメディ【本編☆10話☆完結まで執筆済】  作者: かみながあき


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3/3

Battle.03 「星にすり替えればイケるんじゃないかって?」

 星が綺麗ですね。

 

 

「イージス、 今日こそ★★せてくれ! …………あ? なんだ今の……」

 

 例によって寮の部屋に飛び込んできたブレイドが、開口一番に禁止ワードを叫び散らしたが、謎の強制力によって一部が星にすり替わり。

 扉を開け放ったままの体勢で、ぽかんとした顔で首を傾げた。

 

「ブレイド……。キミの言動は、常々すこし……いやかなり直接的過ぎて下品なんだよね……?」

 

「おん?」

 

「あまりにも危険だから、黒い海苔……じゃなくて、黒い星が規制することになったんだよ」

 

 頭脳派のはずのイージスが、なぜかアレな感じの間違いをぶっ込みながら、ブレイドに状況を説明してやる。

 

「なんだそれ? つまりどういうことなんだぁ?」

 

 しかし、脳内が剣とイージスとお星様(★★)まみれで構成されているブレイドには、世界の秩序についてなどは理解できようはずもなく。

 

「無垢な者たちに聞かせてはならないような下品な言葉は、強制的に塗り潰されちゃう、ってこと!」

 

「はぁあ……? お前のこと★★たいってのは、下品じゃねえだろ……。愛してると同義だろぉお!?」

 

「いっ、いきなり愛とか言わないでよ……! バカのくせに! バカのくせにっ……!」

 

 最強の盾の名を冠しておきながら、ブレイドの猛攻に滅法弱いイージスは、いともたやすく頬を染めて木製のペン立てを煩悩まみれの頭めがけて投げ付けた。

 が、星まみれでも騎士は騎士。

 何事もなかったかのようにキャッチしたペン立てを手に、ブレイドはツンがとろけてデレかけているイージスの元へと近づいていく。

 

「なあ? よく分かんねーけど、勝手に塗り潰されるってんなら、もう変なたとえにしなくても普通にしゃべってりゃいいってことだよな?」

 

「え……? そう、なの……? そういうことでも無いと思うんだけど……」

 

 そういうことではないです……が、受けて立ちましょう。

 今夜は室内にプラネタリウムが出来そうだと、あえて詩的に表現してお茶を濁す"地の文"なのであった。

 

「そういうことだって。なあ、試しにいろいろやってみねぇ?」

 

 ブレイドは、コトリとペン立てを机に戻して。

 

「わっ……! 急になにするんだよ!?」

 

 まだ考え込んでいたイージスの額に口付けを落とし、無駄に爽やかな顔で笑った。

 

「黒い星ってヤツがどんなもんなのかは知らねえけど、今まで出来なかったことも、出来るかも……だぜ?」

 

「っ……♡ そんなの……試してダメだったら、消されちゃうんだよ……?」

 

 思いとどまらせるようなことを言っているようでいて、期待に満ちた瞳でそっと見上げるイージスは、もうこちら(防衛)側の者とは呼べないのかもしれなかった。

 この戦いが終わったら、生まれ持った名前に背いたイージスには、何らかの天罰が下ることだろう。

 

 世界の怒りに触れたことにも気付かないふたりは、用意周到に鍵をかけ、ベッドの縁に並んで腰掛けた。

 

 

「なあ……。俯いてねぇで、ちゃんとこっち向けよ」

 

「……ん」

 

 恥ずかしそうに、それでも自分から顔を上げたイージスの頬に手を添えて、ブレイドはゆっくりと顔を寄せる。

 

「あ…………ま、待って……。くすぐった、んっ……んぅ」

 

 存外慎重に――イージスの顔中に口付けを降らせたブレイドは。

 甘ったるい抗議の声を触れるだけのキスで塞いで、すぐさま顔を離してはにかんだ。

 

「へへっ……。なんか、照れんな?」

 

「っ、もう……! ブレイドのバカ……。それくらいじゃ、もともと規制されないんだから、検証にならないんだからね……?」

 

「そうなのか!? だったらなんで今まで逃げ回ってたんだよ……!」

 

 むぎゅっと頬を掴まれて、お可哀想な潰れた顔にされながら、イージスはブレイドの不満げな問いに答えた。

 

「…………だって、恥ずかしかったんだもん。それにっ……ブレイドがキスだけで満足するようなヤツには、思えなかったし……」

 

「はっ……違いねぇな。今だってもう、ちょっとお前に触れただけで★★★がこんなんなってっし。心臓壊れたのかって思うくらい、めっちゃバクバクいってる……」

 

 イージスの手をとり、脈打つ鼓動を感じさせるそこへ添えさせて、ブレイドがいびつな顔で笑う。

 淡い体温に触れながら、同じように鼓動を早めさせているイージスは、余裕をなくしたブレイドの表情によりいっそう胸が高鳴るのを自覚した。

 

「ブレイド……。キミって本当に…………そんなに僕のことが好きなんだね……?」

 

「っ、だから! ずっとそう言ってんだろーが……!」

 

 からかうような口調でも、うれしさの隠しきれていないイージスの微笑みに。

 ブレイドのブレイドがブレイヴァリィに……。

 

 …………。


 今のは、おそらく誤字でしょう。

 

 

 星が輝きすぎた夜になった。

 

 

    ★彡   ★彡  ★彡  ★彡

 

  ★彡   ★彡  ★彡   ★彡

 

    ★彡   ★彡  ★彡   ★彡

 

 ★彡    ★彡   ★彡  ★彡

 

★彡   ★彡  ★彡    ★彡

 

 

 

 

 

 地の文は、本編外という場を借りて、観測者たちにこうべを垂れた。

 当然、"地の文"には実態がないのでこれもまた比喩ではあるが。

 

 先ほどは、誤字を晒してしまい、お恥ずかしい限りです。

 今回は急きょ予定を変更し、アホドモ座流星群の観測ツアーとなってしまったこと、申し訳ございませんでした。

 また、皆様より賜りました星(★彡)のお陰で、本日も世界に秩序が保たれたことを、心より御礼申し上げます。

 

 上記の感謝声明に覚えのない方は、ぜひ次弾の為の募星活動にご協力ください。

 

 つきましては、お手元の│支援する《評価ボタン》というフォームに触れていただき、観測者様の"お気持ち"を表現してもらえると、世界が大変助かります。

 これでは、観測者様が救世主様に変わってしまいますね。

 

 地の文は、上手いことを言ったような気分になったが、"地の文"に気分などというものが存在しようはずもないので、結局はそれも比喩の域を出なかった。

 

 

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