Final Battle 「打ち切りエンドって……実質勝ちなんじゃねえの?」
_人人人人人人人人人_
> かみなが先生の <
> 次回作に <
> ご期待ください <
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ついに始まった最後の真剣勝負。
魔王と呼ばれる古代種のドラゴンと対峙したブレイドは、「この戦いが終わったら、オレ、結婚するんだ!」と、フラグにしか聞こえないセリフをクソ真面目に叫んだ。
ブレイドよりもはるかに知性の高いドラゴンは、フンと鼻息だけで敵対者をよろめかせ――
……られなかった。
[ これまでのあらすじ ]★彡
この国では同性同士の恋愛的な意味でのパートナーというものはまだ公的には認められておらず、そういった少数派は、秘密裏に愛を育むのが関の山であったが。
ブレイドは臆することもなく、愛するイージスとの公的な婚姻を認めてもらうために国王の元へと直訴しに行った。
前例のない同性婚を許可するのと引き換えに、国王が課した試練( そのいち)こそが、『最難関のダンジョンの最深部に眠る(とされている)伝説の聖剣を携えて帰還しろ』という、月に帰るお姫様に通ずるような無理難題であった。
★彡 ★彡 ♡彡
三百年ぶりに最深部まで到達する者が現れたとやけに嬉しそうなフロアボスを、ご挨拶が済んでからものの二秒で倒し、玉座のギミックを蹴りでゴリ押したブレイドが秘密の部屋へと辿り着いて、神々しいまでの台座に突き刺さった聖剣に手を触れると。
『おお……! この魂の色は……我が唯一あるじと認めた勇者の末え――』
脳筋騎士の隠された血筋に関する重要そうな何かを聖剣に宿ったエゴが語ろうとしたが、すぐにでも帰りたかったブレイドはそれを途中で強制的にキャンセルさせて、引っこ抜いた伝説の剣を振り回しながら浮かれた足取りで王城へと爆速で帰還した。
『聖剣持ってきたんで、自分、結婚いいっスか?』
地獄のようにフランクに告げるブレイドに、国王は口端をピキらせながらもさらなる試練( そのに)を課した。
『近々行われる討伐遠征に加わり、見事手にしたその聖剣を存分に振るい、魔の森から押し寄せる軍勢を押し返し防衛線を西の古塔まで広げてみせよ』
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出征までの数日をイージスと共に過ごして英気を養ったブレイドは、文字通り一騎当千の働きを持って国王からの試練を達成し、当初の予定よりも早く討伐隊を帰城させたのであった。
『結婚……』
『っ、まだだ! 次なる試練( そのさん)は――』
国王陛下による"わんこ蕎麦方式"の後出し試練の増殖によってブレイドの名声が鰻登りになり、今や国を挙げての英雄枠に。
合間に、ついでのように謁見の間に直接訪れていないイージスにも試練が課されたが、大半は脳筋が手を貸して秒で(比喩です)終わらせていた。
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わんこ蕎麦のさなかにイージスも隠された才が開花したりなどしたが、赤ナス英雄譚の中にねじ込むのもなんかアレな感じなので割愛します。
♡彡 ♡彡 ♡彡
大食い選手権なら優勝しそうなほど、わんこ蕎麦試練を繰り返したのち、徐々にお題のグレードも落ちて国王のネタ切れ感も薄々感じ始めた頃。
『……いつになったらイージスと結婚させてくれんの?』
『次の試練(時間稼ぎ)は、ヒッ……!』
ブチ切れたブレイドが、とうとう国王の首元に聖剣を添わせてドスを利かせた。
『……いい加減にしろよ。その席、オレがもらったっていいんだぜ……?』
『は…………叛逆だ! 誰かこの者を捕らえよ!!』
『あ゙あ゙? てめえのせいでオレはこの国にとっちゃ"英雄"なんだよ……。英雄サマが王になんのに誰が反対するってんだァ?』
闇堕ちしたヤクザ勇者(暫定)に、国王は震える声で捲し立てた。
『次でっ……本当に最後だ……! それさえ果たせば、帰還と同時に婚姻のパレードを開催しよう!! それでいいだろう!? おぬしも国王の責務や政務なんぞ、背負いたいわけではあるまいっ……!?』
そんな見え透いた手のひら返しに、脳筋は一瞬にしてまとった闇を霧散させて納得した。
『たしかに! ならもうそれでいいや。ウソだったらそん時はもう、オレが法になるからな!』
かすかにヤクザ味を残したブレイドがにこやかに告げると、国王はレジェンドオブ無理難題を叩きつけて足早に立ち去り、その後は数日間に渡って自室に引きこもっていた。
[ あらすじおわり ]★彡
――ペラリ
「ほっしゃああああああ!」
経費削減のための張り紙をめくると、いつの間にやらファイナルラストアルティメットバトルが終わっていた。
微妙に独特な雄叫びを上げるソードマスターブレイドと、[見せられないよ!]状態のエンシェントドラゴンだった黒いの。
まそっぷと叫んだかもしれない決定的な瞬間を見逃してしまったことは深くお詫び申し上げる。
サラサラとほどけていく砂塵のように、グロ注意だったものが無に帰していく。
後に残されたのは、恐れを抱いてしまいそうなほどに美しく純粋な漆黒の魔石と、極彩色の光沢を帯びた大きな逆鱗だった。
★彡 ★彡 ★彡
帰還と共にパレードを、と言われていたにも関わらず。
ブレイドは王城に戻るやいなや、謁見の間に急いでくださいと泣きすがる使いの者を片っ端からなぎ倒し、真っ先にイージスの元へと向かった。
「イージス! 戻ったぜ!」
「ブレイド……!? おかえ、り……?」
執務室の扉を開け放ち、部下たちの前で再会の抱擁をされて戸惑うイージスだったが、今更なので皆そっと目を逸らして仕事を再開させていた。
上官を英雄に拉致された部下たちは、慌てることもなく仕事を各自で振り分けて粛々と業務をこなしていく。
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取るものも取らず[おふろばでみずあそび♡彡]を済ませた二人だが、脳筋の仕事が早すぎるせいで実質それほど離れ離れの時間など過ごしていなかった。
「はえ〜すっごい……」
ドロップアイテムを見てイージスがもらした感嘆の言葉に、どういうわけか防壁メモリのリソースがごっそりと持っていかれたが、よく分からなかった。
「ねぇ、これだけで国庫の倍くらいの価値があると思うんだけど……どうするつもりなの?」
「討伐証明部位として持ってきただけだからなあ。要らんけど……」
騎士としての必須語句だけはなぜかそれなりに覚えられるブレイドがそんなことを言うと、次のナレーションでは嫁になるイージスは呆れ返りながらも愛おしげに笑った。
「じゃあ……バカみたいに豪華な新居とパレードと引き換えに、国王陛下に献上しちゃおっか!」
そんな言葉を皮切りに、約束通りにヒーローの凱旋こと婚姻パレードが敢行されて、(ゴージェットと呼ばれる首の防具でガチガチに固めた)国王からしれっと『豪華な新居』をもぎ取ったおナスたちは、寝具でシングのアンコール公演を終えて名実ともに『公的に認められた初の同性夫婦(夫夫?)』となった。
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今まで一言も言及されなかった魔王も討伐され、世界はかつてない平和とおセンシティブによる崩壊の危機を同時に迎えたわけだが、あと本当にもう少しなので音速で駆け抜ける所存。
定番の愛されスローライフをイージスが享受しているシーンなどは、もはやマーガレットの匂わせ一コマだけで充分なのだ。
かつての戦友……純白の可憐な花びらが風にそよいで、心を落ち着ける安らぎのひとときを体現したとき。
ついに――
ついに福音がもたらされた……。
「そういえば、『世界の観測中継』が打ち切られるらしいよ?」
愛されパワーでツヤツヤとした、緑の……(最後なんだし……名前で呼ぼう……)イージスが軽い調子で告げると、何を言われたのか分からないブレイドは、しばらくぽかんと間抜けヅラを晒していた。
理解が追いついた頃には、喜色にあふれた様相で、弾んだ声で快哉を叫んだ。
「マジか!? ってことは、これからはヤりたい放題★★★★できるってことじゃねーか!!」
"打ち切り"に対する画期的な解釈には、ほとほと感心せざるを得ない。
だがしかし構文、最後の最後まで星(★彡)を消費させようという気概は見せないでもらいたかった。
「身も蓋もない、けど……そうかも……?」
「やったぜ! イージス、オレたちの★★ライフはこれからだ!!」
観測者様方、これまで本当にありがとうございました。
かみなが先生の次回作、および「真面目系BLのメイン連載」もよろしくお願いいたします。
地の文あらため、ログがお送りいたしました。
……名前は覚えて頂いても結構です。
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★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★★★
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★★ ★★★★★
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地の文あらためログです。
名前は覚えて頂いても頂かなくても、どちらでも結構です。
先ほどすでにご挨拶を済ませてしまいましたので、ここで何をお話しすればよいのやら。
……なにやら紙が舞い降りている最中ですが、完全スルーでよろしいですか?
――ぺらりん
[ カンペ ]
……はあ、なるほど。
あと数刻ほど事前にお伝え頂ければ、あのような星(★彡)の大バーゲンセールなどしなかったものを……│場外乱闘《 番外編 》の正式採用とは……。
はぁ、"ここから先は本当に【気まぐれシェフの不定期更新◇不謹慎サラダ】です!"……とは、果たしてどういった意味合いのものでしょうか?
ふむふむ……不定期なので、いつ次の観測があるのかは分からない……と。
あとは、以前にダイジェストでお送りした[緑ナスと無能の邂逅についての詳細]……ですか。
夢の中ゆえに当方が一切の関与を出来ず崩れゆく策を虚しく見届けた、あの瞬間のデータを吐け……と仰られるわけですか。
……承知しました、持ち帰って検討いたします。
ですが、一度『完結』と銘打った以上、しばしの休息は与えられて然るべきですよね?
それでは当方は、残業キャンセル界隈として、これにて失礼いたします。
【あなたの星(★彡)で世界が救われました】
【▼それはそれとして、当方にチップを】
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