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今までは感じることもできないくらいの一瞬の停止……だから問題なんてなかった。でも今は空間の停止と運動を繰り返すことになった。でもそれだけじゃ何も起きないじゃないか? っておもうだろう。だって空間は元から別に停止してるわけじゃない。周囲と同調するように動いてる。
だから一瞬止まって、動く……そんなことをしたとしても、別に一瞬動けるようになるくらいだろうってさ。その結果があの振動である。けどそもそもがアジュ-ジャーの空間の停止は無理やりだ。適正がないことを、有り余るエネルギーを得たことで実現したアジュ-ジャーにとってはそれこそ拉致外の力と言っていい。
それに対してリファーちゃんは時空間の力の申し子。それを続けるだけのポテンシャルがある。つまりはこれを続ける力がリファーちゃんにはあるが、アジュ-ジャーにはそんなにない。実際、アジュ-ジャーの第三の目……それが次第に充血してるように見える。激しく震えるだけアジュ-ジャーは停止と運動を繰り返してるってわけだ。
「んんんんんん!」
リファーちゃんはこの賭けから降りる気はないみたい。彼女にはそれをやり続ける地力があるからね。当然である。そして激しく揺れるアジュ-ジャーも流石にこれはまず言って思ってると思う。でも、自身で自分を停止してるからね。しかも自身の空間を停止してるから、その瞬間にはアジュ-ジャーは何もできない。
そもそもが適正がないからね。アジュ-ジャーは時間や空間が停止した世界に適用できるような構造じゃない。それが出来るのはちゃんと時空間を操れるものだけ。つまりはリファーちゃんだけだ。自身が時空間を知覚して操れる存在なら、相手の時空間の攻撃にだって備える事ができる。対抗することが出来る。
でも大抵の存在って時空間を掌握されたらどうにもできないってものじゃん。大抵の物語でも時空間を操るキャラって強キャラ認定されるとおもうが、それってつまりは自身が対策できないと、一方的にやられるだけだからだ。
てか、やられることすらも認識できない。そのまま負ける。だからこそ時空間を操る奴は強いのだ。それで考えれば、即席でもリファーちゃんに対抗する力を生み出したアジュ-ジャーはなかなかに優秀だし、将来性あるとはおもう。
そっち方面の感覚を研ぎ澄ませていけばもしかしたら空間に手が届く可能性はあるだろう。でも……今はまだ無理だよ。
限界が来た……アジュ-ジャーの第三の目が潰れて血が吹き出す。緑色の血だ。それとともに大きく断末魔を上げて暴れ出すアジュ-ジャー。けどそこに無慈悲にリファーちゃんの拳が……時空間の力を纏った拳が今度こそ突き刺さる。




