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「んんー!!」


 大量の男人魚たちを相手にしてたリファーちゃん。その体が勢いよくふっとばされる。どうやらアジュージャーの奴が男人魚達もろともタックルをかましてきたようだ。それによってリファーちゃんがふっとばされた。


「んんー!」


 なんか同じように聞こえるが、こっちはミレナパウスさんが「リファー!」って叫んだと思われる。でもそんなミレナパウスさんには黒い何かが迫った。でも無闇に突っ込んでなかったミレナパウスさんはその迫りくる黒い何かをちゃんと察してた。

 だから魔力を更に注ぎ込んだ剣で黒い何かを迎え撃つ。刀身が一気に大きく太くなった剣が黒い何かとぶつかり合う。黒い何かも驚いただろう。いきなり眩しい剣が更に大きくなったんだ。

 そして……驚くことに打ち勝ったのはミレナパウスさんの方だった。水中なら魚的な方が有利な筈。踏ん張れもしないしね。でもどうやらミレナパウスさんは魔法陣を足場にして踏ん張ってるようだった。まあそうじゃなかったらどう考えてもあんな巨体の一撃、か弱そうなミレナパウスさんが勝てるわけないからね。

 ミレナパウスさんは最近は鍛えてるといっても、全然筋骨隆々ではないからね。普通に女性らしい体型だから。寧ろ運動をこれまでやってきなかったんだろう、メリハリがでてより魅力がでてきたと言っていい。

 それにそもそもかミレナパウスさんの世界の住人は頑強だったからね。厳しい世界だったからそれに適応するためにそうなったんだろうけど、その特性事態は世界を離れたとしても残ってるからね。

 ミレナパウスさんは華奢な女性らしい見た目の割には力が強い。握力はあの見た目で50キロくらいあるし。多分私なんかより全然ある。生身で渡り合ったら素手で骨が粉砕されてそうである。


 そんなミレナパウスさんだからあの黒いなにかに打ち勝つことが出来たんだろう。でも打ち勝ったといっても、黒い何かは別に傷を負った……とかはなさそう。それに吹き飛ばされたけど、端っこの壁にぶつかるわけでもなし、普通に大きく旋回するように泳いでるし……どっちかというと、突進してきた黒い何かの進路を変えたっていう方がしっくりくる。


 でもあのミレナパウスさんの光の剣の攻撃力は相当なもののはずなんだけどね。確かにリファーちゃんのように空間に干渉してるわけじゃないから相手の防御力とか耐久性とかを丸々無視できるわけじゃない。でも……それでもあれだけのエネルギーを内包してる男人魚たちをスパスパと切ってたわけで……その切れ味は間違い無いものだ。

 でもあの黒い何かは傷一つついてない。あの黒い墨というか? 靄みたいなの事態がなにか干渉してるのもしれない。エネルギーの分解してるとかさ? そうでないと説明できない。

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