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アジュ-ジャーと黒いなにか……それが再びあの扉があった空間、水中洞窟の方に戻ってくる。泉の街がある場所とはそこは違う空間、違う水中洞窟といっていい。つながってはいるが、それはきっとアジュ-ジャーと黒いなにかしか知らないんじゃないだろうか? きっと泉の街の住人たちさえ知らないと思う。
なにせ泉の街であの扉の空間まで行く方法はあの隠し部屋? というか、特定の人しか知らないような場所の空間のつながりを通らないと行けないわけだからね。あの扉がある場所が実際に亀の甲羅の世界のどこなのか? というのはきっと人魚の女王様もわかってないだろう。
リファーちゃんとミレナパウスさんは順調に男人魚を減らしてた。二人とも大規模な攻撃はできないし、複数をまとめて一層するって感じの攻撃はできないから、コンパクトに戦ってる。ミレナパウスさんは武器をその手に持ってる。
光る刀身が特徴的な武器だ。一体どこにあんなの武器を……と思うかもしれない。実際ミレナパウスさんは腰から下げたり、背負ったりとかしてなかったからね。それもそのはずである。あの武器は普段は刀身なんてないのだ。
あるのはあの柄部分だけ。機械的な柄部分は15センチ程度。どこにだってスッと隠し持っておけるサイズである。ならばあれば機械的なシステムで稼働してるのか? といったら別にそうじゃない。確かにあの柄部分は私が作って上げたけど、別になにか特別なテクノロジーを搭載してるってわけじゃない。むしろあれには何もない。
柄自体にはね。じゃああの輝く刀身はなんなのか? それはただのミレナパウスさんの魔力である。派手な魔法は水に溶けたエネルギーのせいで使いにくい。だからコンパクトに戦うしかないわけだけど、放出する的な攻撃をやって遠距離からぶっ殺す……ってのが魔法の基本じゃん。大体魔法使いなんてのは遠距離戦が得意なものだ。
実際、もとの世界にいたときはミレナパウスさんはただ後方にいるだけの存在だった。でも私たちとともにきて彼女は鍛えたのだ。今の彼女は近距離でも強い魔法使いに進化してる。そしてその獲物があの光の剣である。
ちなみにリファーちゃんは素手だ。でもその手には空間を切断する力が集まってるから、切れ味だけでいったら、ミレナパウスさんの光の剣よりも実は徒手空拳のリファーちゃんのほうが切れ味鋭かったりする。




