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「え? なに……」

「んんー! んんんんんんんんー!!」


 何が起きたのか人魚の女王様はわかってない。まあ仕方ないよね。だってその出来事は一瞬だった。それに今まではリファーちゃんは自身が空間を移動することが多かった。でも今回は逆だったのだ。そう、つまりはリファーちゃんは空間移動で女王様を引き寄せた。それによってその場からいきなり女王様が消えたから、卵から生まれた男人魚達はその攻撃をお互いに受けあった。

 ざまあってやつだ。どうやらリファーちゃんはそれを狙ってたみたいだね。実際リファーちゃんがその場に転移したとしてもどうにかできたと思う。確かに男人魚達はその身にかなりのエネルギーを宿してる。でも何か特殊な力を? 使ってるとかはないんだよね。まあ水中だから、その人魚の身体能力を使うだけで、この場ではそこそこの脅威ではある。だってここは水中で普通なら踏ん張るってことができない。けど男人魚達はその身に宿るエネルギーを使って、上半身だけをつかってかなりの膂力を出してる。

 それになんかちょっとそのパンチの影響は特殊? なようにみえる。男人魚が拳を振るう。すると直接あたってなくても、リファーちゃんやミレナパウスさんにはその衝撃が伝わってるようだ。

 まあ実際ここは水中だ。だからあの男人魚達の拳はその水をかき分けて攻撃をしてるっていうよりも、どうやらその衝撃? は「水」という物体その物を捉えてるみたいだ。そのせいで水中にあるドローンもグワングワンともみくちゃにされて視界が回る回る。

 数体いたらそんなことになったら別の個体の視界で見ればいいんだけど……一体しか今はドローンをその場によこせてないからね。この視界を無くすわけにはいかない。どうにかこの今いるミレナパウスさんたちの場所にドローンたちをよこしたいところだけど、その入口にはアジュージャーが陣取ってるからね。水中でやつに気づかれずに横を通り抜けるなんて多分出来ない。

 ドローンはそこまで大きくはないが、動くとどうしてもそれは水に伝わってアジュージャーにだって伝わるだろう。完全な静音タイプで水中に適応したドローンはないし……いや、作り変えれば行けるだろうけどさ……ちょっとその世界では難しい。こっちから送り込むにしても、時間はかかる。

 つまりは今は今ある戦力でどうにかしないと行けないのだ。まあ最悪? 私との通信が途切れたとしても、きっとリファーちゃんたちならば大丈夫だって信じてるけどね。今の男人魚たちではエネルギーがいくら大きくても、それだけじゃリファーちゃんやミレナパウスさんには勝てない。環境を味方にしてたとしても……ね。

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