↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旦那様が自由奔放で浮気ばっかりするのでざまぁし続けたらなんか可愛くなってきました  作者: 蒼井星空


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
29/45

第29話 はぁ?保育士になりたい?子供たち全員に色教育などしたら許しませんからね?

「ユフィー決めたぞ!僕は保育士になるんだ!」

「はぁ?」


 出産から1年が経過し、私は無事に領主業に復帰しました。子ども……レオンと名付けました……は記憶にある別世界と同じ乳母に任せています。


 旦那様も大人しく家にいることが多く、平和な1年ちょっとでした。愛人関係の問題が数件しか起きなかったのですから。以前はほぼ毎日だったのが、1年とちょっとで数件ですよ!?



 ようやくレオンがつかまり立ちをするようになり、とっても可愛いのです。ちょこんと座った状態から手をこちらに伸ばして笑顔を振りまいて来る姿が可愛すぎてキュンキュンします。


 最初に喋った言葉が『ぼう!』だったことは少しショックでしたが、その次は『まーま』だったのでよしとしましょう。『ぱぱ』が最初だったらちょっと理性を保てた自身がありませんから。


 ちなみに家で大人しくしていた旦那様もたまに子供と戯れています。意外なほど遊びが上手で、危険がないように監視は必要ですが、レオンはニコニコ遊んでいます。旦那様は痩せていれば外面は良いですし、靡く女性が多い優しい声だったりするからかもしれません。


 なお、『ぼう!』というのは我が家の庭にある大きなご先祖様の像が持っている杖です。レオンはその像の前でお日様を浴びながら遊ぶのが大好きなのです。つかまり立ちを最初にしたときも、その棒につかまっていました。だから一番最初に覚えたのでしょう。


 しかし、旦那様と子供を遊ばせるのは、その子供が旦那様の子供だからです。例えば仮に私に姉妹がいたとして、その子供が遊びに来ても絶対に旦那様には会わせないでしょう。いくら遊びが上手だとは言え、もし懐いてしまって、それで将来旦那様の本性を知った時のショックは大きいでしょう。それに変なことを覚えられても困りますから。


 想像上の姉妹の嫁ぎ先から怒られてしまいます。


 もちろん兄弟も姉妹もいませんので、そんな心配はないのですが、我が家の家臣たちも家族を旦那様に会わせないように必死です。妻が寝取られたとか勘弁してほしいですし、幼い子供が旦那様に懐いてしまったら親である家臣たちの忠誠を一気に失いかねません。


 なのに、本人はニコニコ笑うレオンを見つめながら何を勘違いしたのか保育士になるとか言い出したのです。


 『少し休んで、またやりたいことができたらやればいい』と言ったのは私ですが、適材適所を端からバカにしたような望みに頷くことはできません。子どもたちの未来がかかっているのです。


 被害者は減らさなければなりませんし、そもそも出る必要のない被害です。


 当然こう言いました。


「ダメです」

「なっ、なぜだ? レオンはこんなにも懐いてくれているだろう? 僕はこのままレオンの成長を見守りたいんだ!」

「レオンだけを見るのであれば、別に保育士を目指さなくても今のままでもいいのではないですか?」

「……(それでは可愛い保育士さんたちとお近づきになれないだろう?)」


 私の問いに、旦那様はぼそぼそと呟くのみです。


 なんでしょうか?


 なにか理由があるならはっきり言ってみやがれコノヤロウですわ?


 このところ殊勝になっている旦那様のことですから、特に愛人がらみとかではないのであれば応援するのもやぶさかではないのですが。


「どうしたのですか? なにか言えないような理由でもあるのですか?」

「いや……(可愛い保育士さんたちとお近づきになりたいんだ)」

「なんですか?」


 しかしぼそぼそと何かを呟くだけではっきりと仰いません。これでは応援してあげることはできないのですが、思いつめたような表情はあまり良くないようにも見えます。


 もしかして、また悪しきものの手でも迫っているのでしょうか?


 以前から旦那様が行く先々で実は暗殺者やら誘拐犯のようなものが捕らえられています。外国の手のものの可能性もあり、ある程度は泳がせながら探っているのですが、完全には暴けていません。


 今回もそういった類のものかもしれません。実は旦那様は第六感的な何かでそういうものを察知しているのかも……なんて考えたこともあります。


 きっとそんなことはなくて、そういう悪いことを考える人たちからすると旦那様はただただ利用しやすいバカなんだと仰る公爵様の言葉に今は全面的に同意しておりますが。



「あらあら、お疲れのようですわね。ユフィ様、レオン様を寝かせようと思います」

「あら。瞼が落ちかけていますね……可愛い。わかりました。よろしく頼むわね、リフェレット」

「かしこまりました」

 

 旦那様とやり取りをしていると遊び疲れたのかレオンが寝てしまいました。


 天使のような寝顔です。


 可愛すぎる……。


 一瞬で旦那様のことが頭から消えてしまい、乳母のリフェレットと一緒にレオンを寝かしつけました。




 


 後日、強引に保育士となってしまった旦那様。子供たちと遊ぶのは良いのですが、同僚の可愛らしい女性保育士たちに見境なく手を出そうとしたとのことで、身軽になった体を久しぶりに全解放してタコ殴りにしたことはレオンには内緒ですわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。