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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第八十話

劉備の言葉に簡雍が、


「…そうか、それは助かる。玄ちゃんが本気で走ったら俺達じゃ追い付けないからな」


と、言って安堵の息を漏らしたのである。

そんな簡雍に劉備は、


「あれ?憲兄ちゃんは私に走ってほしいのかな?もしそうなら御要望にはお応えするけど?」


と、言って簡雍を見たのであった。

これに簡雍が、


「いや、走らないでくれ!頼むから!この通り!」


と、言って派手に頭を下げてきたので劉備は、


「はいはい、わかったわかった。走らないであげるから顔上げてよ?」


と、言って簡雍に話し掛けたのである。

これに簡雍は、


「…はあ、良かった…。本当にそういう冗談は勘弁してくれよ…。震えが止まらなくなるぜ…」


と、言って身震いさせたのであった。

こうして四人は雑談をしながら村長の家に向かい、到着したところで地面に書かれている地図を眺めていったのである。

そこで簡雍が、


「俺達は前回がここだったから、今回はこの家で壺を貰って、この水場に壺を持っていって、濾過装置を作れば良いんだな?」


と、言って確認をしながら劉備に尋ねたのであった。

これに劉備も、


「そうだね、それでお願いするよ」


と、言って簡雍と女の子に笑顔を見せると続けて、


「それで私の方はこの家に行って壺を貰って、この水場に壺を持っていく。それから濾過装置を作れば二ヶ所目が終了になるわ。頑張ろうね?」


と、言って少年に話し掛けたのである。

これに少年は、


「うん、わかった!!僕頑張るよ!!」


と、言って劉備の言葉に答えたのであった。

この少年の返事を聞いた劉備は、


「よし、それじゃそろそろ分かれましょうか?」


と、言って簡雍達に問い掛けたのである。

これに簡雍達は、


「…わかった、そうするよ。名残惜しいけどな…」


「うん、わかった。頑張ろうね、憲兄ちゃん?」


と、言って簡雍は渋々ながら、女の子は元気に答えるとすぐに目的地の家に向かっていったのである。

その姿を見送った劉備は少年に、


「…それじゃ私達も行こうか?」


と、言って話し掛け、これに少年も、


「うん、わかった。行こう玄ちゃん」


と、言って答えて目的地の家に向かっていったのである。

そして到着した目的の家での交渉は簡単に成功、壺を持ち運ぶ作業もその家の人が手伝ってくれたのであっさりと終わらせる事が出来た為に二人はすぐに濾過装置を置く石を動かしていき、その近くで壺に穴を開けるとすぐに壺を石の上に置いて壺に濾過装置の材料を入れていったのである。

そうして完成した濾過装置に水を入れて綺麗な水が出てくる事を確認した劉備は、


「二ヶ所目も出来たね。今回は何も問題が起きなくて良かったね」


と、言って少年に満面の笑顔を見せたのであった。

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