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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第五十四話

劉備に促されて立ち上がった少女と一緒に濾過されている水が出てきている壺に近付いた劉備は、


「どう?良い感じで水が出てきてるかな?」


と、言って壺を見ている子供達に問い掛けたのである。

これに子供達は、


「うん、綺麗なお水が出てきてるよ!」


「壺に開けた穴も大丈夫みたい!」


「すごいね、これ!大成功だよ!」


と、言って大歓声を上げながら壺に開けた穴から濾過された水が出てきている光景を見ていたのである。

そこに劉備は濾過装置を作った少女に、


「ほら、あなたも近くで見せてもらったら?」


と、言って声を掛けたのであった。

これに少女は、


「…うん、わかった。そうするね」


と、言って壺の近くに行くと、


「ねぇ、私にも見せて?」


と、言って壺の周りにいる他の子供達にお願いしていったのである。

これに子供達は、


「うん、いいよ」


「どこに入る?」


「ここを空けようか?」


等と話し合って後から来た少女にも濾過された水が出てくる様子を見せてあげたのであった。

子供達がそうしている間に劉備は水を汲み終えると水が出てくる様子を眺めていた子供達に、


「それじゃあそろそろこの濾過装置がちゃんと水を濾過出来るかを確かめていくからね」


と、言って子供達の注意を自身に向けると続けて、


「じゃあいくよ?水投入」


と、言って少女が作った濾過装置に水を入れていったのである。

そうして汲んできた水を全て濾過装置に入れた劉備は、


「さぁ、これで綺麗な水が出てきたら濾過装置は無事に完成って事になるよ」


と、言って子供達に話していったのである。

これに子供達は、


「…これで濾過装置から水が出てこなかったら私が失敗したって事になるから凄く怖いんだけど…」


「…まあ大丈夫なんじゃね?よくわかんないけど…」


「…これで駄目だったら俺達も駄目な気がするからすっごい怖いんだけど…」


と、言って劉備が持つ濾過装置に注目したのであった。

これに劉備は、


「これが駄目でもまた覚えれば良いだけだからそんなに怖がらなくてもいいよ」


と、言って子供達に笑顔を見せると続けて、


「それじゃもうそろそろ水が出てくると思うからよく見ててね?」


と、言って持っている濾過装置を水を受ける器の上に移動させたのである。

そうして少しの間待っていると濾過装置から水が出始め、少しずつ器に入っていったのである。

この結果に濾過装置を作った少女は、


「…ほっ、良かった、これは成功で良いんだよね?玄ちゃん」


と、言って劉備に尋ねたのである。

これに劉備は、


「うん、濾過もちゃんと出来てる。これで成功だよ」


と、言って少女に合格点を与えたのであった。

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