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069⚫️遠い未来の人々を守るために
「カナタ。この海岸か。津波が押し寄せたというのは。」
「はい、陛下。王都の城壁を越えんばかりの高さでした。」
「ふむ・・・それはまた来るのか。」
「おそらくは。陛下も私も、今の誰もが“過去の断片”になるような、遠い未来のことかもしれませんが。」
レグナスは呻き、しばらく考え込んだ後、次のように言ったという。
「防護策を施さねばならぬ。たとえ何世代も先のことだとしても、今を生きる我々が子孫を守る意思を持たずしてどうする。自然の脅威は待ってはくれぬ。何かできることはないか。」
カナタの脳裏に、かすかな記憶が浮かぶ。
自分がかつて使用した“長城防壁”のイメージ。
だが、それが何であったのか、再現できるのか。
もし再現できたとしても、災害が襲いかかるその瞬間、
自分がその場所に辿り着き、
待ち構えることなど不可能なのではないか。
何かをしなければならない。
カナタはバルハインへ使者を送ることにした。
助力を乞うためである。




