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001⚫️デートだあ!

潮の香りが心地よく吹き抜けるマリンパーク。


「タカミヤさん、いらっしゃい!お元気ですか?」

海風の中、明るい声で話しかけてきたのは文殊五郎 独歩だった。

ジンは嬉しそうに手を差し出し、固い握手を交わす。

その光景を、ミサヨは胸の奥がふわっと温かくなるのを感じながら見つめていた。

穏やかな波が寄せる港には、丸いフォルムの球体潜水艦が静かに浮かんでいる。

「’808’は出港中ですか?」

「そうなんだ。せっかく来てくれたのに、残念無念!」

文殊五郎は豪快に笑うと手を振り、再びパークの雑踏へと戻っていった。


「ねえ、ジンさん。さっきの人は?」

歩き出しながら、ミサヨがジンの顔を覗き込む。

「ああ、五郎さん。いい人だよ。」

「艦長ってお話でしたけど。」

「そう。このパーク一番人気の ’サブマリン808’ の艦長さんだ。」

ミサヨは不思議そうに首をかしげた。

「でも、出港中なのに・・・艦長さんは行かなくていいのかしら?」

ジンは楽しげに笑って答えた。

「最初に’だいたいこんな感じで’って音声入力すれば、あとは’808’の人工知能が最適解を出して動いてくれるんだよ。艦長さんは必ずしも必要ではないんだ。」

「ええっ?!じゃあ、乗組員の人たちって・・・ごっこ遊びみたいなものなの?」

ジンは朗らかに笑い、そっとミサヨの小さな手を取った。

「行こう。あの球体艦、近くで見ようか。」

差し出された手のぬくもりに、ミサヨの鼓動が、また少しだけ速くなる。




サブマリリン808については、第13部 036⚫️無名の戦士たち  https://ncode.syosetu.com/n2535mh/31/  等など参照



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