表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/519

23.魔王

資源ダンジョンとして稼働していたが魔物を間引くのがとまったため魔物の大繁殖が起きダンジョンコアの破壊が起き魔王が発生したんだったと。

魔物を間引くのが止まっていたことを考えるにそのダンジョンを利用していた連中は戦闘能力に関して問題を抱えていたと思われる。

そこに魔王付きスタンピートだ。

魔王に率いられた魔物には勝てなかったのだろう。

で魔王と魔物はそのまままっすぐ南下したということだな。


「このダンジョンは誕生したばかりで作成できる魔物が最弱レベルですので魔王には対抗できません。このダンジョンは放棄することになると思います。」

「ここのボスはすべて強烈だった気がするんだが。」


思ていることが口から出ていた。


「黒猫武蔵様が戦われたボスは特別に用意しました。このダンジョンで作成したわけではありません。」


スケルトンやゴブリンくらいか作れないということか。

300km離れているのに来たのは偶然か?

それとも何か意図があるのか?

それともっと重要なことがあるな。


「北のダンジョンで魔王が発生したのはいつでしょう?」

「3日前です。正確には2日半前です。」


地元勢力との戦闘が半日として2日で直線距離300kmを南下した。

移動速度が異常だな。

ということは偶然ではない。

ここを目指してきてるな。

ダンジョンを目指して2日で来た。

ここを抜ければ400km南下してダンジョンのある都市を目指すのではないか?

で私はそこに行く予定だ。


「ダンジョンコアさん。オークはゴブリンを強化したような魔物ですよね?」

「その通りです。ゴブリンよりは強いですが黒猫武蔵様が戦われたミノタウロスやほかのボスと比べればだいぶ弱いです。」

「その魔王って私で倒せませんかね?」


ダンジョンコアさんがこちらを見ている。

正気なのかうたがっているのだろうか。


「ここを放棄したらその魔王は南下してダンジョンのある都市に行くのではないでしょうか?そうすれば戦うことになるのでは。」

「確かにオークベースの魔王ですのでオークが耐えられる限界以上の強化はありません。があまりに危険です。お勧めできません。」

「魔王は倒せなくても部下を削っておきたいです。魔王も削っておきたいのですが。」


そこし考えてダンジョンコアさんは言った。


「わかりました。戦いたいといわれるのであれば仕方がありません。ただし黒猫武蔵様が死亡するような状態になればこちらで強制回収します。そのため一時的に黒猫武蔵様をダンジョン管理人に設定します。それでよろしいですか?」


ダンジョンコアさんに魔王に対して魔物を出さず罠のみで対応するようお願いした。

経験を出来るだけ積ましたくない。


後は休憩部屋に岩と土を出してもらった。

クリエイトゴーレムを16匹、ストーンクリエイトゴーレム16匹を作成しスケルトンが持っていた剣と盾を持たせ最終ボスエリアに配置した。

ミノタウロスの装備をだす。

リビングアーマーの鎧と盾と剣を出す。

スケルトンジェネラルのメイスも出す。

ミノタウロスの鎧に合うようにゴーレムを作成する。

リビングアーマーの大きさになるように内部でゴーレムを作成する。

スケルトンジェネラルのメイスに合わせストーンゴーレムを作成する。

ミノタウロス装備のゴーレム一匹、リビングアーマーの装備のゴーレムが4匹、メイス持ちの少し大きめのストーンゴーレムを8匹をボスエリアに追加した。

後は自分の武器だが・・・よく考えれば魔法を並列で使えるのであれば弓はいらないな。

弓は誰かと組んで後衛をするとき以外は使えない。

先ほど整理した武器フォルダーに銃フォルダーを追加する。

銃フォルダーに銃をすべて移動しそこで目的の銃を探す。

あった!

MG3を錬金術で作成する。

確か重機関銃だったはず。

あれ・・・7.62mmm・・・汎用機関銃だった。

それに弾がすくない。

120発しかない。

重機関銃を探す。

あった。

M2だったか。

錬金術で作成する。

重機関銃だが弾が110発しかない。

そのときダンジョンコアさんが現れた。


「魔王が総勢3人で10層に侵入しました。」

「ほかの連中は?」

「まだダンジョン近辺には表れていません。川があるのでわたるのに手間取っているのかもしれません。」


よく考えたら2日で300kmだ。

集団で移動できる速度ではないな。

魔王本人が先陣を切ってるのか。

ボスエリアに移動し魔王を待つ。

前回はなかった王座が奥にある。

ダンジョンコアさんの趣味なのか、それとも形式美なのか。

バフ魔法を自分とゴーレムにかけて回る。

たいした時間もかからず3人がボスエリアに接近したが地図情報がおかしい。

赤点1点と白点が2点。動物を2匹連れてきているのか?

ボスエリアに敵が侵入した。


<オーク 魔王 Lv1>

<バンパイヤ Lv35>

<ウェアウルフ Lv29>


えーと・・・バンパイヤとウェアウルフは魔石がないのか?

魔王の部下ならダンジョン産だよな・・・それどころではない。

オークの魔王は想像の数十倍おっかない。やばい。

ゴーレムたちが最初の指示にしたがい移動を開始した。

魔法を無詠唱並列で連射しながらMG3を射撃した。

思っていたのとは違う爆音がして弾丸が魔王に放たれる。

魔王に当りすべてはじかれる。

はじかれた一部がバンパイヤとウェアウルフに当っている。

こっちは思ったよりHPにダメージを与えている。

ゴブリンに拳銃を撃ったときと同じだ。はじきまくるが角度がよければ当たる。

さすがに魔王に直撃弾はないがHPは減少している。

魔法と比べると魔法のほうがダメージは大きい。

超高速だが弾の重さはあまりないのではじかれているという感じだな。

MG3の弾が切れたのでM2を射撃する。

もしかすると弾に魔力をこめればいけるのかもしれない。

だが今試すにはリスクがデカい。

爆発されても困る。

爆音がしているがあまりうるさく感じない。耐性ができたのか?

魔王に弾丸が当たり弾かれる。

これはけっこう効いている。

HPがいい感じで削れている。

はじかれた流れ弾がバンパイヤとウェアウルフに当るがこちらはかなり効いている。

HPががんがん減っている。

M2の弾が切れゴレームたちが戦闘に入った。

いいタイミングだ。

魔法と銃で魔王のHPをかなり削った。

バンパイヤとウェアウルフはHPを貫通しかなりのダメージを与えているようだ。

だがオークの魔王の一撃でゴーレムは活動停止だ。

防具はないし武器もしょぼいが戦闘能力は健在だ。

魔法を無詠唱並列で連射しながら魔王のすきを窺う。

ゴーレムも一撃だがストーンゴーレムも一撃だ。

これは私のクリエイトストーンゴーレム魔法のレべルが低いせかもしれない。


<フラッシュ><クラッカー><フラッシュ><クラッカー><フラッシュ><クラッカー><フラッシュ><クラッカー><フラッシュ><クラッカー>

<縮地><吶喊>


魔王の胸に両手剣が突き刺さった。

心臓を貫通したと思われる。

剣を引き抜くと前めりに倒れた。

魔王たいしたことないんじゃね?

オークベースだとこんなものかと思っていると立ち上がろうとする。

首をはねて止めとスラッシュを入れようとしたとき


(止めはささないでください。再利用します。首は切り落とさないでください)


ダンジョンコアさんの声が頭に響く。

管理人だと念波が使えると。


オークの魔王の後頭部に踵を落とした。

ばきっと嫌な音がした。

しまったと思った瞬間魔王が消えた。

ダンジョンに回収されたようだ。

危なかった。

蹴り殺したらどんなめに合わされたことか。

それを見たバンパイヤとウェアウルフが膝をつき頭を下げた。

ゴーレムがすべて攻撃を停止した。

そんな命令だしたっけ。


「ダンジョンマスター様。われらこのダンジョンに危害を与える気は毛頭ございません。」


バンパイヤーがしゃべった!ダンジョンマスターってなに?

管理人のことか?どうしようか・・・めんどくさいからぷちっと・・・!閃いた!

こいつら魔物ではない!つまりダンジョンを利用していた地域住人か。

バンパイヤとウェアウルフって普通魔物側だよな。

勘違いをした。

連中には魔王が死んだように見えたのだろう。

魔王がいなくなったからここを攻める理由はないってことか。


「名乗ることをお許し下さい。」


さてどうしようか。めんどくさいな。


「われはバンパイヤ族の族長。名はルドルフと申します。」

「ウェアウルフの族長。フレディー」

「われらがここにいることについて説明することお許しください。」

「われらはここから北にあるダンジョンと共存しておりました。魔王により族長、長老、名だたる戦士たちが皆殺しに合いました。魔王の軍門に下りここにおりますがわれらダンジョンに対し敵意を持つものではありません。」

「願い事をする非礼をお許し下さい。」

「北のダンジョンは魔王により破壊されました。ダンジョンの復活をお願いできないでしょうか?」


勝手に話が進んでいるな。

こいつらダンジョンを放置して魔王を発生させたうえ一緒に攻め込んどいて好き勝手言ってるな。

やっぱり殺すか。

バンパイヤとウェアウルフがいきなり震えだした。

土下座している。

まさかしてこれって殺気による威圧なのか。

よく見たら2人とも全身傷だらけだ。

よく生きてるな。

それとも自動回復か何かがあるのか。

ここはダンジョンコアさんと相談というか丸投げするか。

このままでは2人とも死にそうなのでこのダンジョンの宝箱からでた回復スクロールを使う。


<回復の陣>


回復スクロールの魔法を覚えたようだが・・・MP消費してMP回復か・・・

確かに魔法としては非効率だな。魔法陣方式だしな。


「しばし待て」


そう二人に告げて王座の前に戻る。

ゴーレムを隙間なく並べ死角を作らせる。

よく考えたら話がまったくかみ合わないな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ