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5-15.補充計画

すこしばかり立ちすくむが・・・もうどうしようもない。

めった撃ちにしても死なないので使い魔魔法を使ったのか?

たしかに聖気の侵食状態はなくなったようだが。

使い魔にアンテッドか・・・来るところまで来たな。

ヘビーモスとかフェンリルとか贅沢は言わんがどうにかならんものか。

しょうがないな・・・筆頭使い魔は雀なんで・・・

ほぅ!今・・・頭の上にいるのは・・・ぴーちゃん。

何も思ってませんよ。ハハハ―

さて・・・マジでどうしようか。

というか使い魔魔法はキャンセルできないのは確認済みなんで名付けるしかない。

スールグは本名なんでダメだろうな。

ダークロードなんで・・・暗黒卿。呼びにくくてしょうがない。

もう悩まない。スケルトンなんで すけさん でいいや。

ひねって かくさん にするか・・・


「命名 すけさん」


スケルトンが再生されていく。ブチ切れて暴れたらどうしようか?どきどき


「我が主。このわたくしめに名を授かりしこと感謝に堪えません。私は主様にこの身と魂の全てを捧げ、忠誠を誓います」


・・・想像とは180度違った。


「介錯すると言っておいて申し訳ない。君は今から私の使い魔なのだが構わないだろうか?」

「復讐を終えた身で長時間の苦痛に耐える必要はないと思っておりましたがその原因もなくなりもうした。我が主に仕えれば面白いことが起きそうですじゃ」

「その わがあるじ というのは変えてもらえないでしょうか?」

「ではクルーソー様とお呼びしましょう」

「いや・・・それもちょっと。誰かが聞いていたら個人を特定されるし・・・」

「ではどう呼びか決めてから教えてくだされ我が主」


確かに。文句を言うなら代案を出せと。

すけさんをアイテムボックスに格納すると再生の速度が上がる。

傷が入っているガーゴイルの魔石と素材を回収する。

聖騎士団の持っていた聖剣はどうなっただろうか?

おおお・・・普通に何事もなく存在した。頑丈だな。

これはこういう仕組だろうか?

「この人数では我らの体が持ちません」と言っていたのでHPやMPを強制的に使用するとかだろうか。

魔力を送り込んでみる。何も起きない。HPを送り込む方法は・・・さすがに知らない。

聖騎士団の元鎧や元武器もアイテムボックスに収納していく。

昨日の兵士分も合わして素材として再利用しよう。

地上に出て同じ作業を繰り返す。

聖騎士団もガーゴイルも生き残りはいない。というかどうやら同じく爆弾炸裂で双方全滅したようだな。

さて・・・やはり来るんじゃなかったな。ぴーちゃんに頼んで空の旅を・・・


「我が主。頼みがあるのじゃが」

「うぎゃおおおおー」


右の鎖骨から骸骨が這えてきた。近い近い近い。バカバカバカ。

左手で張り手を入れると指先が眼窩にスポッと入った。


「ほぎょぎょぎょー」


離れろ離れろ。

ふーふーふー。引きずりだすことに成功した。

冷静に考えれば出し入れ可能だから普通に引きずり出せるよな。


「どうしたのですじゃ?何を暴れてるのですじゃ?」

「人にはパーソナルスペースと言うものがある。そこにいきなり顔が出てきたら駄目なんだ」


飛ぶ前で良かった。飛んでたら墜落だな。


「そうですか。ならば今度からは腕にしときますじゃ」


腕もダメだろう・・・まあ仕方がない。慣れるしかないのか?


「そういえば・・・日光は大丈夫なのすけさん?」

「全く持って。日光が苦手などとそんな下等ではないですじゃ」


まじか・・・ん?よく見ると私の手が薄く白く光っている。もしかして。


「今の私の手が光っているのは聖気?すけさんにダメージはない?」

「そうですな・・・確かに聖気です。私にダメージはないですな。というか私も聖気を纏っておりますな」


確かに白く光っているような・・・聖気を纏うアンテッド。無敵じゃね。


ん・・・おかしいな。だとすると最初からこんな事態にはならないはずだが。

使い魔魔法のせいじゃないよね。


「で・・・頼みというのは?」

「ジェルマンに一旦寄ってくださらんか」


本当に復讐が完結したか目で確認すると。まあ仕方がない。

ぴーちゃんに頼んで空を飛ぶ。たぶんこの方向のはず。

発見されると不味いので・・・どうするかな。

オリハルコン装備にしておくか。今は真っ黒に加工しているし顔も隠れる。

都市は・・・有った。思ったより被害は小さいようだ。

城門は破られている。内側にも堀があるがその内側がの屋敷は破壊されている。

それ以外の町並みには被害はないようだ。

内側の屋敷には人影は見えないようなのでそこに着陸する。

破壊された屋敷の屋根の上ですけさんが狂ったように笑っている。

超ヤバイが・・・しょうがない・・・しょうがなかったんや。

ガーゴールの魔石があちらこちらに落ちているので回収してまわる。

ん・・・瓦礫の下に誰かいるな。

瓦礫をどけると・・・聖職者の恰好をした若い女だな。

というか・・・この模様は廃墟で会った聖騎士団と同じだ。

聖騎士団の一員ということか・・・見つけなけばよかったかな。

ろくな奴ではあるまい。

かなりの重傷だが意識はあるようだ。しょうがないので治療しておくか。

ヒールを数回掛けると全快した。思ったより簡単に治ったな。


「ありがとうございます。助けに来てくださったのですか?」

「いや・・・この街の被害を見に来ただけだ。君を助けたのはたまたまだ」

「そんな・・・あなた様からはすさまじい聖気を感じます。聖者様。我々を助けるため、アンテッドを倒すために来てくださったのではないのですか?」


むむーなんと答えればいいものか。聖者様?


「あああーあそこ!あそこにアンテッドがいます。この街を襲ったアンテッドに違いありません!」


すけさんを見つけたようだな。


「どうしたのです!アンテッドです!何故倒さないのですか?」


若い女はかなり切れている・・・というか激昂一歩手前だな。

めんどくさいのを助けてしまったな。


「聖気を感じるのだろう?ならば冷静にもう一度よく見て見ろ」


若い女の不思議そうな顔は一瞬で驚愕に変わった。


「そんな・・・アンテッドなのに・・・そんな馬鹿な・・・聖気を纏いし者は聖者・・・最高神・・・正義の使い・・・」

「私は聖者ではないしあのアンテッドは聖気を纏っている。君のその知識は間違っているということだな」

「そんな馬鹿な!我々の教えが間違っているはずが・・・」

「その教えが正しければ私は聖者で最高神の使徒で正義の使いってことになる。だとするとわたしの言っていることが正しいということになる」


若い女は黙ってしまった。まあここで討論していても切りがないな。

そろそろいいだろう帰るか。


「いったいなにが!我らが何かしたというのでしょうか?」

「人様が儲かっているからと言っていちゃもんをつけてその財を奪ったり襲ったりする。そんな輩の味方をするのは正義とは言わない」

「いったいなんのことでしょう!全く分かりません」

「教えが正しいんじゃないのか?教えが正しいなどと言っている間は永久に何も分からないだろう。自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えろ」


すけさんの元に移動する。


「そろそろいいかい。すけさん」

「はい・・・至福ですじゃ・・・」


すけさんを回収して空の旅を再開する。

廃墟まで移動して装備を水竜革鎧に戻す。

前回はトロール族の街と竜人族の街の間にある山の北側を移動して巨大蝙蝠に襲われた。

なので今度は南側を移動しよう。

西南方向に移動する。この方角でいいはずだ。

今までの所空の旅で魔物に襲われることはない。

ぴーちゃんの今の速度を考えるに・・・

何らかの航空機を錬金術で解凍すればもっと高速で移動できるのではないか。

ジェット機は・・・

離着陸にある程度長くて整備された空港がいるので無理としてもプロペラ機ならいけるのでは。

ゼロ戦とか・・・


「ぴよぴよ」


ん?・・・しまった!

フラグを立ててしまった。後ろから何かが追ってきている。それも結構多数だ。

それは逃げるとするか。ぴーちゃんに命じて加速して逃げる。

だんだんと距離が詰まってきているような。追ってきているのは・・・

鑑定は出来ないが翼竜だな。

しまった。前方からも来た。これは戦闘を行うしかない。

そう思った瞬間、ぴーちゃんがブランコ状の椅子を離した!

ぴーちゃんさん!私は投棄式増加燃料タンクではありませんよ?


魔法発動<フローティングコントロール>

魔法発動<フライ>


あがっ!


翼竜から連続攻撃を喰らいコマのように宙を舞う。空中ではどうにもならんな。

想像よりも翼竜がデカい。翼長が10メートルを超えているぞ。

地面に着地した。


魔法発動<マジックアップ>

魔法発動<プロテクションアップ>

魔法発動<アタックアップ>

魔法発動<ヒットアップ>

魔法発動<スピードアップ>

魔法発動<マジックプロテクションアップ>


いて!いて!地面でも連続で蹴りや嘴を喰らいまくりだ。


無詠唱 (シールド)*10

魔法発動<シールド>*10


シールドも一瞬で破壊される。とりあえず叩き落さないといかんが攻撃が多すぎて手が出ない。

こうなったら・・・


魔法発動<トンネル>


トンネルに飛び込んで翼竜の攻撃を躱す。そこからの


無詠唱 (マジックアロー)(ファイヤーアロー)(エアーアロー)(ストーンアロー)(ウォーターアロー)(ライトニングアロー)(セイクリッドアロー)(エクスプロージョンアロー)(ディメンションアロー)

魔法発動< マジックアロー><ファイヤーアロー><エアーアロー><ストーンアロー><ウォーターアロー><ライトニングアロー><セイクリッドアロー><エクスプロージョンアロー><ディメンションアロー>


200発近い魔法の矢が翼竜たちを襲った。倒せないが一部墜落した。

しめた!

元リビングアーマーゴーレム4体と魔鉄ゴーレム12体を出す。

墜落現場に円陣を組んで移動する。襲ってくる翼竜は羽を魔法の矢で攻撃し墜落させる。

墜落している翼竜はゴーレムに瞬殺される。十数体倒したところで翼竜たちは去って行った。

最初から地面を移動していたら対処できたということか・・・ん?

ぴーちゃんはどこに?


「ぴよぴよ」


気が付くと元の大きさで頭に乗っていた。たまたまあのタイミングで魔力が切れたということか。

空を移動すると空を飛ぶ魔物と空戦をしないといけないと。現状では極めて不利であると。

諦めて地面を馬で行くか。翼竜をアイテムボックスに回収し馬ゴーレムを取り出す。

馬で爆走しながら西にすすむ。今度は峡谷に落ちないように地図技能で地形を確認しながら進む。

何事も起きない・・・暇だな。帰ってからのことでも考えるか。

魔道具の作成は評価が済んでからと言うことで・・・

やはり自分かゴーレムの強化だな。となると南の山に鉱石を掘りに言ったほうがいいのか。

ん?・・・前々回鉱石を掘った時は鉄は馬車とアイアンゴーレムに使って魔鉄は魔鉄ゴーレムにした。

前回の鉄はストーンゴーレム用の鋼の槍に使ったが魔鉄は?

おお・・・使ってなかった。3t以上丸々残っている。

となるとゴーレムを結構作れるが・・・それでは芸がないか。

自分用の馬ゴーレムを魔鉄で作るのはどうだ。

それだと3t中1tをいきなり使うことになる・・・さすがにまずいか。

今魔鉄ゴーレムは長剣を2本装備だがこれを元リビングアーマーゴーレムと同じ大盾と大剣装備にしよう。

全部使えば30体ほど増やせそうだがそうなると魔鉄ゴーレムが42体になるので・・・すこし多いか。

元リビングアーマーゴーレムに魔鉄ゴーレムを2体付けて1組にしよう。

後は魔鉄ゴーレム3体で二組にして・・・3組で1小隊。全部で4小隊。

だとすると魔鉄ゴーレムは32体いるので追加は20体。

後3体ずつ追加だと魔鉄が足らなくなるからこれでいいか。

残った魔鉄はどうするか・・・魔鉄なので自分の装備にするのはちょっと・・・!

元リビングアーマーゴーレムと全く同じ「鎧」を作ろう。

今後何か暗躍と言うか表に出れない仕事の時にはそれを着ればいい。

それはダメか。うちの仕業とバレルのか。

でもゴーレムに紛れて何かすることが出来ると。暗躍用はまったく違うデザインで作ればいいな。

もんさんとすけさんの分も作っておこう。

元リビングアーマーゴーレム型鎧と暗躍用鎧を3つずつ武器込。

ちょうどそれで魔鉄を使い切るくらいだな。


馬ゴーレムで爆走するが日が落ちて来た。今度は早めに野宿の準備でもするか。

夜中にたき火をしていると何者かが飛んでくるからな。

おっと・・・その前に魔法の確認をするか。土魔法でターゲットを作成する。


魔法発動<エクスプロージョンジャベリン>

魔法発動<エアージャベリン>

魔法発動<ストーンジャベリン>

魔法発動<ライトニングジャベリン>

魔法発動<アイスジャベリン>

魔法発動<マジックジャベリン>


ファイヤージャベリンやウォータージャベリンと同じでアローがデカくなっただけだがアローを20本以上打てるのでどっちがいいかという疑問はそのまま残る。

貫通力がジャベリンの方が高いだろうから堅そうな敵にはジャベリンだろうと以前予測はしたが実験はしていない。


「我が主よ。魔法の詠唱方法が独特ですな」


ひゃっ!真後ろから声がした。

腰が抜けた。俺の後ろに立つんじゃない・・・


「独特?」

「無詠唱で連射と言うのは初めて見ましたな」


詠唱破棄ならば独特でないのだろうか?聞いてみるか。


「すけさんは魔法に詳しい?」

「まあそこそこですな」

「これが詠唱破棄でも同じく独特?」

「魔法の使い方としてはどちらにしても独特ですじゃ」

「それは一般的な魔法使いとしてはという意味だよね?」

「そうきましたか・・・さすがは我が主」


?何の意味だか。


「儂も生きている時とは魔法に関する理解が全く違いますからな。説明長くなりますがいいでしょうか?」

「お願いする」


元が付くが魔法使いの意見が聞ける。今後はこれを基準にすればいい。


「まず・・・普通の魔法使いならば魔力を貯めながら詠唱して魔法を発動します。こんな感じですじゃ」


「魔の炎よ集まりて汝の敵を滅せよ」

「ファイヤージャベリン」

魔法発動<ファイヤージャベリン>


「詠唱破棄は熟練した魔法使いしか出来ないうえに威力の低下、失敗する可能性の上昇、その他弊害があると思われております。どうせ魔力が溜まる時間があるのだから詠唱するほうがいいと言うのが常識でした」


「ファイヤージャベリン」

魔法発動<ファイヤージャベリン>


「無詠唱にいたっては熟練者が技術を見せつけるものと言う扱いでしたな。ダンジョンに潜る者なら違った考えをもつかもしれんですが」


魔法発動<ファイヤージャベリン>


すけさんも魔力の溜めは確認できないほど魔法の発動が早い。


「ですが・・・この身になって分かったことはすべて同じと言うことですじゃ」


すべて同じ?何が何だか?


「結局はですじゃ・・・魔法がどうやって発動するか説明できますかの?」


イメージすれば発動するって話だったが・・・動作の原理はさっぱりわかりません。


「魔力と言うものがあり・・・それが詠唱者の命令に従い現象を引き起こしたもの。それが魔法ですじゃ」

「詠唱者の命令に従うなら・・・詠唱はあったほうがいいというかなくちゃダメじゃね?」

「もし詠唱内容自体に意味があるならば・・・誰が唱えても魔法は発動することになりまな。だが実際は魔法使いしか魔法は唱えられません。つまり魔力に対する命令は魔法使いの内側それも魂の中でしか起きないと言うことですじゃ」

「つまり・・・詠唱は魔法使いが魔法を発動するのを補助することはあってもそのものずばりではない。ということか」

「おお。さすがに呑み込みが早いですな。初心者が詠唱破棄が出来なかったり失敗することを考えれば全く意味がないことはないとは思いますがのーこうやって全く同じように出来る以上思い込みのレベルですじゃ」

「となると・・・中級者なら詠唱破棄は出来る。上級者なら無詠唱は出来るということか」

「冒険者のことはよく分かりませんがそういうことで間違いないですじゃ」


となると・・・普段は詠唱破棄でOKだな。

ヤバいときや初級魔法なら無詠唱もぎりぎりOKっぽいな。


魔鉄は・・・拠点に帰ってからでいいか。

夕飯を食べてから地下に宿泊スペースを作成して今日は早く寝る。

おやすみなさい。


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