第3話 港町へ
拙作ですが、楽しんでください、誤字脱字矛盾があったらすみません
私は驚いた、
こんな丸っぽい体型で無精髭の誰がどう見ても労働者階級にしか見えなく、冴えない男が
そんなに大きな会社をしていることを、
前世の俺もそんなものか、
いや、なにか裏があるに違いない
話を遮らず、聞きますか
ピーターはこう言った
「この船のエンジンを作ったのはアレッサンドロ・ヴァレンティン、坊主の父なのだよ。」
私は驚かなかった。
というのも両親が家の中から出て出社しているところをあまり見ないからである。
なので特許料でバカみたいに儲けていると思った。
中流階級と思ったら上流階級か、よっしゃ、あたりだぜ、将来安泰だ。
父はこう答えた
「まあ、そうだけど魔導回路の構造を簡略化して、生産を簡単にできるようにしただけだぜ。
それによって貴族だけでなく、一般人でも買えるようにしただけ、
それにもともと手作業で作っていたのを機械に置き換えることなんて簡単だったぜ。
だって、魔導エンジンの性能を落とせば作りやすくなるのは経験則的に常識だもの。」
父親は金にがめつく、特許料のことは一切妻と息子の前では言わなそうだ。
とりあえず、なにか返事してやるか
「すごい、我が自慢のパっパン、革命家、お金持ち、天才」
キラキラした目でやってやったぜ、さあどう反応するアレッサンドロ・ヴァレンティン?
父は豪快に笑った。
「革命家って、お前なぁ。」
私は首を傾げる。
「だって、前は貴族しか買えなかったんでしょ?」
「そうだな。」
「今はみんな買える。」
「……そうだ。」
「それって、お父さんが世界を変えたってことじゃないの?」
船の上が静まり返った。
ピーターが目を丸くして父を見る。
「おい、サンドロ……二歳児がそんなこと言うか?」
父も苦笑しながら頭をかく。
「誰に似たんだか。」
母は少しだけ困ったように笑う。
「あなたじゃないかしら」
そして時は光陰のごとく過ぎ、
船乗りたちの喧騒の中、教会の鐘だけは変わらぬ時を刻んでいた。
ピーターが叫んだ。
「もうすぐお目当ての場所につくぞ、人生初めての港を楽しめよ」
船がゆっくりと岸へ近づいていく。
私は思わず立ち上がった。
そこに広がっていたのは、一つの街ではなかった。
世界だった。
埠頭には大小さまざまな船が並び、見たこともない紋章を掲げた帆が風を受けてはためいている。
クレーンが荷を運び、荷車が石畳を駆け、船員たちが聞き慣れない言葉で怒鳴り合う。
香辛料の刺激的な香り、焼きたてのパンの匂い、潮風の塩気が入り混じり、港全体が一つの生命のように脈打っていた。
(……これが、世界。)
家の中で読み聞かせされた本には、確かに地図が載っていた。
だが、本は港の匂いまでは教えてくれなかった。
この日、私はこの世界を知った。
世界は、紙の上ではなく、人の営みの中にあることを。
そして、そこには、他より圧倒的に豪華絢爛な船が岸へ近づいていた。
その甲板には、風に流れるような、
黒い髪を持ち、見たことのないような服を着ている少女がいた。
私は何故かその場で立ち止まってしまった。
ふと我に返り、周りを見ると、市場の怒号が溢れていた。
そのまま市場の串焼きを探そうと集中しても、つい目を離したのに、
また探してしまう。
見ると、怒鳴り声の中、彼女だけは微動だにしなかった。
私の視線に気付いたのか、、不意に父は問いかけてきた
「あの船に興味があるのか、あれが何なのか教えてやるぜ」
ぜひ、評価、コメント、誤字脱字、矛盾などがあればぜひお願いします。




