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第28話:銀髪イケメン女魔導師、美術館長の下に向かう(Side:ジャクリーヌ②)

 仕事を終え執務室に戻ると、机で寝るウェンディが目に跳び込んできた。

 私はため息を吐きながら彼女の横で魔法の発動を準備する。


「……待ってくれたまえよ! 友人を殺すつもりか!?」

「ただ起こそうとしただけだ。いい加減、自分の部屋で寝てもらおう」

「少しくらいいいではないか」


 ウェンディを引き剥がしたところで、何かに窓ガラスをコツコツと叩かれた。

 ミオの元に送った銀鳥が帰ってきたのだ。

 慌てて窓を開け、足下の手紙を回収する。

 中身を読むと緊張感とともに、やはりという思いがあった。


「思った通り、『悪魔の黙示録』最後の一枚はミオの元にあるようだ。厳重に保管しているとも書いてある。ひとまずは安心だろう」

「ジャクリーヌ君の予想が当たったというわけだね。所在がわかって本当によかったよ」

「今のところ、"吟遊回廊"やそれに類する盗賊山賊の類いには会っていないらしい。私は今後の計画を立てるため、さっそくミオのところに行ってくる。留守にするが勝手に部屋に入るなよ」


 外に出ようとしたら、ウェンディが後をついてきた。


「待ちたまえ、ジャクリーヌ君。当方も同行させてくれ。芸術学の観点から何かしらのアドバイスができるかもしれないよ。一応、これでも教授の中では一番の実力があると自負しているんだ」

「……わかった。邪魔だけはするなよ。私の部下も何名か連れていく」

「もちろんさ」


 銀鳥に〔数日後に訪問する〕という手紙を送らせ、私はウェンディ及び部下とともに"美術館イチノセ"、そしてミオの元に向かう。

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