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炎の男  作者: 二川真
16/16

第16部 12モンキーズ

 今回は映画の12モンキーズよろしく、12体の巨大化した猿が現れたそうだ。

何故12体なのかは謎だが、たまたまそうだったんだろう。


 被害者も様々で、サラリーマンやら主婦だったり、多種多様な感じだった。


「一貫性もなく、人を襲うってことか。」

ただそう感じられただけだった。


 気だるい気分の中、情報取集をして、夜に備えた。

夜になると、奴らが巣にしている場所に向かった。

なんとも、火を使えるらしく、猿にしては頭が切れるようだった。


 この狡猾なさるを、一気に12体、狩るにはどうするべきか?考えもまとまらず

巣についてしまった。


 しょうがないので、陰に隠れて、一体ずつ照射していくことにした。

ボっと一体が燃えると、他の猿たちもキーキーわめきだした。


猿どもは、起こった事態に気づかずにもう一体、もう一体と炎で焼き尽くされていった。


 最後の一体になると、命乞いをするかのようなポーズを見せて、やってきたが時すでに遅し、俺は無慈悲にも焼き尽くしてしまった。


 人間も猿もなにが違うんだろうと、ふと思いながら。俺は俺の任務を終えた。

誰に頼まれたわけでもなく、報奨金目当てで焼き尽くした。

俺も相当に罪深い人間なんだと、自認しながらも、そのことをあえて考えないように

している。


 場数を踏むと同時に、巨大化した生物への慈悲の念も失っていく。

それが正しい事なのか、間違ったことなのか、判断基準を持たない。

俺はとにかく任務を終えた。ただそれだけだった。

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