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ランニング


 湖からの反射光を浴びながら俺とヒルデは湖の外周をランニングしている


 「あ〜いわずしゅあ〜」

 「だ〜りんだずな〜いと」


 歌なんて歌いながらご機嫌に足取り軽くである

 前世立ったらこんなに走れていないだろう距離でも楽々である


 「なんだ、今日はランニングかな?音楽の趣味は普通だな」

 「ええ、そんなところですね」

 「健康の為にな」


 神が話しかけて来たので一旦ランニングを止め俺とヒルデは応える

 今日は……やたら人気のありそうなモブのオペレーターぽいな


 「健康ね、君等の身体はちゃんと健康でそれなりに体力あって丈夫に作っといたけど?」


 そうなのか、だからこんなに身体が軽く走れたのか


 「前世でこんな事やってる暇なかったからな」

 「カードゲームは出来てたのに?」

 「身体は一つしかなく時間も限られてたら休みは紙にリソースは割いてたな」

 「廃人共め」

 「う〜ん、廃人だったんですかねえ?私達よりもやばい方々は幾らでも居ましたけど?」


 昔の事を思い出す

 貴重な休みは秋葉原と高田馬場に繰り出して

 可能な限り紙しばいて売り買いして回ったものである


 「めちゃくちゃ廃人じゃないか」

 

 もの凄い呆れた目で見られた

 解せぬ


 「都内に出ないと取り扱いないゲームだってあったんですよ!光り物は初手で全力で握り込まないと後から探せないゲームだって!」


 ヒルデがなんかヒートアップしてきた

 結構レアリティやバージョンに拘ってたから色んなところについて回ったのが懐かしく思う


 「ヲタク君、そういうとこだよ、やっぱり3度の飯よりカードゲームじゃないか」

 「いえ、探し回ってしっかりご飯食べてました!」

 「あ〜、そうみたいだね……うわ、胃もたれしそう、凄い食いっぷり」



 ヒルデの飯の思い出でも覗いたのだろうか

 京介だった頃はバクバク食ってたからなあ

 俺はまあ普通だったが


 「いやいや、超大食いと大食いの違いだろ」

 「俺等の飯事情なんて覗いて楽しいか?」

 「うん!これはこれで楽しかったよ!じゃあねえ!」


 手を振りながら神は消えていった


 この後俺等はランニングを再開したが実に充実感のあふれるものであった

 運動は心にいいのかもしれないな

 


 

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