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閑話〜ジーンズを履けなくなったボクチン02
そんな蚊の飛ぶような声しか出さないユキ少年が、
親族もびっくりする様な雄叫びを上げる日が来ようとは…
この日の俺はご機嫌だった。
産まれて初めてジッパー付きのジーンズを買って貰ったのです。
そりゃもう大人の男ですよ。
ブランデーをぐるぐるしながらバスローブでいいなけつに愛を語る…素晴らしい人生。
トトロのメイちゃんの「おねえさんみたい?」くらい大人だったね。
当時9歳のユキ少年は、空手も始めたので、
これからどんどん雄々しく、ラオウの様に育って行くに違いないと思っていました。
そんな俺は親族の集まりでも大人の余裕を見せて、
「え?チラシですか?いりません。お絵描きなんて大人の僕はしないですよ!」
「そう!僕は大人だから従兄弟の兄ちゃんが買っているジャンプをそちらの部屋で読んでいます!キリッ!」
「あっ!良かったらそこの筒はいただけますか?サイコガンを作るのにちょうど良いので」
俺くらい大人だとコブラですよ。
なんて言ったって、ジーンズ履いてるおとなですからね。
続く




