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アスベストについて

閑話が多すぎるので閑話表記をやめました。

最近はあまり話題にのぼらなくなったアスベストについて。


塗装屋とアスベストは密接な関係があります。

所属会社にもアスベストを診断する人間がいたりします。


実は我が家はそれ以上にアスベストとは因縁があります。


うちの親父は自衛官(技官)で、

主に弾薬に関する仕事をしていた様です。

様ですと言うのは、

親父は守秘義務があると仕事についてほぼ話をしなかったからなんですが。


そしてアスベスト由来の悪性胸膜中皮腫という癌で死にました。


4月14日、享年65歳かな?もうすぐ命日です。


4月12日が俺の誕生日なんですが、そこはなんとか持ちこたえてくれました。

12日に死ぬと俺の誕生日が悲しい日になるからだと思っています。

孫が物心つき、一番可愛い盛りでの事でした。


病気が移るから病院には連れて来るな!!!と、

結局入院してから孫を抱っこする事もろくに出来ませんでした。


退官後、これから楽しい人生って時に。


自宅や周囲の環境にはこの病気の原因であるアスベストはなく、

まあどう考えても職場で…としか考えられないんですよね。

実際調べた限り、そして保健所の方が調べてくれた時にも、

アスベスト改修工事を行っていると履歴がありました。


防衛省調べでは、

該当施設への立ち入り履歴はない。

だそうです。

うちの親父は酒飲みだったので、

日々通っていた飲み屋などでアスベストが使用されている場所は沢山あった可能性も否めないとか言われもしました。


当初は親父の遺言【職場に迷惑を掛けるな】と言う事で、労災などは申請していませんでした。


俺は家族の生活の足しになれば正直な話申請しても良いかな?と思っていましたが、

同じ男としてそれはいけないなと思いとどまっていましたが、

母親が13回忌あたりに、

意地を張らずに貰っておけば良かったかね?とか言い始めたので、

申請をしてみる事にしました。


知人の司法書士さんに知恵を借りながら一年くらいかけてやりとりをしました。


労災はどんな制度でどんな申請をし、いくら貰えるのか?

そこから始めました。


民間ではアスベスト関係だと比較的取得しやすいみたいですね。


病院に資料やカルテ、MRI、病理など資料も全部揃っていましたし。

珍しい病気は比較的カルテなども保管してある事が多いそうです。

実際我が家でも10数年経っていましたが資料やカルテ、診断書自体は手に入りました。


問題はそれと自衛隊の関係者なんですが…


前述した様に親父は自分の情報を全く周囲に言わない人だったのと、親父に似た思考を持つであろう当時の同僚さんたちにも聞きづらい状況も相まって、

結局証拠も手に入らず申請はおりませんでした。


残されたのは司法書士さんへの支払い…


まあそれは置いておいて、

個人の考えとしては自衛隊…国にはもっとオープンに情報を開示して欲しい。

親父の同僚も実は8人位肺の病気で死んでいます。


親父の隣のベッドが同僚の自衛官だった…これは偶然なんかじゃない、

とても恐ろしい状況だと感じました。


この方も亡くなりました。

でもね、皆嫌がるんです。公表を。


そこはなんとなく分かります。

プライドって言うか、

ずっと自分がやってきたことに胸を張っていたいんだと思います。

親父の世代って、自衛官は軍人の様な考えを持って居る人が多いです。

お国の為、家族の為、人を守る為…ってね。


だから俺がこうやってオープンに書くことも、親父は嫌がっているんだろうなと思います。


でもせめて周りの人に位は伝えても良いんじゃないか?

そう思っています。


俺も癌だから対等だろ?だから許してくれ。


意地張っても死んじまったらなんにもならんじゃないか。


俺も棺桶に足を突っ込む手前の人間ではあります、

意地と後悔を天秤に掛けたら、

親父は維持と言うか矜持を、

俺はそんなん関係なく後悔しない様に…と考えてます。

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