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貴族、ダメ、絶対

風邪を引いてしまった…。

でもおかげで学校の時間=執筆時間になった。

 あれから二ヶ月が過ぎた。


魔力量が408まで上がった。確認したことは無いが、周りと比べれても大分高い方だろう。

 そして、魔法に関しては一応基本属性全てを覚えた。とりあえず基礎に関しては全てに適性があるようだった。


 そんなわけで今日も今日とて書斎に直行。最近は使用人さんや家族も書斎に行くのを誰も止めない。

 何だか母さんはキラキラと期待の眼差しで見てくるし、使用人さん達は微笑ましい顔で見てくる。


 とりあえず二ヶ月間魔法以外の本を全然読んでいなかったので、他の本も読み進めてみる。


 それでも一ヶ月かかった。

 ……赤ちゃんの活動限界は早いのだよ。



 そして、この世界については色々な事が分かった。……子爵家だからそういう基礎的な物ならちゃんと持っているらしい。

 この世界について、

・今俺の住んでいる国は、トートノス大陸というところの

レルガン王国のシュリキア辺境伯が治めている中の一つに住んでいるらしく、首都にも家があるようだが母さんが田舎暮らしに憧れていたらしく、父さんが建てたらしい。―これは後日母さんから聞いた。

・後、テンプレ通りこの世界には奴隷がいるらしく、俺の屋敷にもいた。まあ、俺の親は数少ない奴隷非差別派らしく、この家の奴隷は虐げられていない。……見直したぜ父さんやい。

・そして、なんと驚く事にこの世界には魔王が居るらしい。

……楓や大城は魔王と戦ってくれとか言われるのだろうか?

魔王は当たり前だが魔族の王で、ヘリスが言っていた世界規模の大戦、―終末大戦と言うらしい―では、神と人の敵だったそうだ。

・精霊や妖精みたいに数は少ないものの、この世界にも天使がいるらしく、前言っていた聖騎士の中でも高位の人は天使と契約していたりするらしい。

 後、驚いた事に、天使は種族として確立していて、神の使いと言うわけでは無いらしい。

 天使といえば神の使いってイメージしか無かったんだがな……。




 まぁ、他にも色々な事が分かったが、それを全て披露していたらきりが無い為、ここは割愛させていただこう。



 そうしてこの世界の情報を集めながら魔力の増幅や魔法の練習、

 他にも家族の交流を深めて、立てるようになったり喋れるようになったり。気がつけば4年程経っていた……。

なんで四年間の話が無いのか?言い方が悪いが、特筆するような事が起こらなかったと言うのが正しいだろうか。













 一週間後は5歳の誕生日。この世界の5歳は特別と言うわけではないが大体の節目として貴族なんかはパーティーを開く。ちなみに2年前にガロム兄さんのパーティーがあったが俺はまだ3歳にもみたなかったので、俺はそのパーティーには出席しなかった。


 さて、4年間いちいち書くことは何も無いと言ったが、四年間トータルで見れば色々と変わっていることがある。

 まず、初級魔法は無詠唱でも出来るようになった。

 そして、俺は何故か神童と巷で話題になっているらしい。


 ……予想は出来る。俺が本を読み始めたのも立てるようになったり喋れるようになったりしたのも、他の子供よりも明らかに成長が早いからだ。

 そして最大の理由は父さんは職場で、母さんはたまに出かける町で俺の自慢もとい布教活動をしていたせいだ……。


 しかもこの顔はヘリスのおかげでこの世界でも頭一つ飛び抜けて美形なので直ぐにこの噂は馴染んでいった。四年間もこの顔だからか自分の顔を美形と言うのが恥ずかしくなってきた……。


 そしてカルロスだが、やっぱり根は優しい奴で、最近はツンツンしながらも色々と教えてくれる。しかも学園で習った事も色々教えてくれるのでとてもありがたい……勿論表面上は理解していない感じを出しているが。


 エリシア姉さんも去年から学園の中等部に入った。エリシア姉さんとはあまり喋れなかった、と言うか避けられていたっぽいのであまりこちらから話しかけなかったが、別れ際に泣きそうな顔でおもいっきり抱きつかれた。

俺の体がミシミシと不思議なハーモニーを奏でていたのが印象的だ。



 ちなみにカルロスとクライン兄さん、エリシア姉さんの通っている学園には初等部、中等部、高等部、一般学部とあり、初等部は6歳で、中等部は10歳で、高等部は15歳での受験が可能で、一般学部は年齢制限の無い、それこそおじさんおばさんでも学べるような所だ。


そして、一週間後の誕生日パーティーには父さん母さん、兄弟は勿論、この土地を治めているシュリキア辺境伯などを中心としたこの国の貴族が結構来るそうだ。

 その理由は俺の神童説もそうだが、実は父さんはかなり人気で有名らしい。曰く魔物からの首都防衛戦では鬼神のごとき活躍で民を守っただの、魔法使いとしても一流、そしてなんと父さんの職業が王宮騎士団ロイヤルガーディアンの副団長らしく、そのルックスと性格、強さに武勇伝などもあって一部にファンがいるらしい。

 ……ははは、やっぱり父さんはステータスを見たときから思っていたけど、俺よりも人外なんじゃないかな?


 そんなわけで、俺は一週間、ガチガチに緊張しながら過ごした。


 そしてとうとう誕生日パーティー当日がやってくる。






「本日は皆様、グランバード家の御子息、アルギウス様の――」

 こんな感じでパーティーが始まる。

 ちなみに俺はまだ舞台の裏に居て、合図が出たら舞台に出て、昨日覚えた原稿の内容を言えば良いだけだ。

 所詮5歳児に覚えさせるセリフ。5分で覚えた。


「――それではアルギウス様の御登場です」


 おっ、来た来た。


 そして俺が舞台に上がると色んな所から、

「なんと美しい…」「本当にあれが人間なのか…?」

 などなど、尻が痒くなりそうなセリフが聞こえてくる。

よせやい、照れるぜ…。


 そんな感じでパーティーが始まる。ちなみに俺のスピーチはつつがなく終了した。


 パーティーが始まると直ぐに、父さんと姉さんが俺を庇うように立つ。



(…どうしたんだ?二人とも)

 そんな事を考えていると俺の方に色んな貴族達が押し寄せてきて、

「是非家の娘を婚約者に‼」「いや、家の娘を婚約者にどうかな?」

 と、一気にまくし立ててくる。


 ちなみに俺は突然の事に目を回してしまっていた。


 それに対して父さんはさすが貴族。華麗にその質問を流していく。

 そして、エリシア姉さんは…バックに般若が見えそうな怒気を撒き散らしながら静かに微笑みながら佇んでいる。


(そうか、子爵でもこんなに縁談がくるものなのか…)


 別に俺は好き好んでハーレムとかを作る気も無い。


(将来はヘリスと楓と大城と一緒に自由に暮らそう…貴族、ダメ、絶対。)


 と固く決意したのだった。


このパーティーでヒロイン増やそうかと思ったけどやめました。

基本、ヒロインと言うかハーレム人員は多くし過ぎないつもりなんで。

5人いればいいかな?

どれくらいが良いでしょうか…?

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