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書斎は宝の山?

すまぬ…。また日をあけてしまいました。

「アル!もうハイハイが出来るようになったの!?

アルは天才だったのね!!」


 今、母さんがいった通り俺はハイハイを出来るようになった。

最近足に力が入るようになってきていたので試してみると、ハイハイで歩けるようになっていたのだ。


 ……後、親が自分の子供に対する過剰なまでの期待はどの世界も共通らしい。


 そんなわけでハイハイが出来るようになったので、この世界の情報収集の範囲が飛躍的に広がった。


 そんな事を考えていると母さんが皆を呼びに行ってしまった……。

 今日はこの事で家中が騒がしくなるはずなので、俺が家の中をハイハイで歩いていても直ぐに見つかって強制送還だ。


 そういえば隠蔽スキルを持っていた!


 よし、明日あたりにこっそりと屋敷を見て回ろう‼









 次の日……。


 昨日は疲れた……。特に父さんが。また初めて会った時のテンションになっていて、狂ったようにはしゃいでいた。そして、どうやらカルロスともう一人の兄――クラインと言うようだ――は、学園に通っているらしい。


そして、俺の家は町にあり、首都に父さんはお勤め、兄達は学園に行くらしく、俺が産まれたため、休暇を取って来てくれたようだ。

 

……カルロスはツンデレなのか?


 そんなわけで、今家には父さん、母さん、3番目の兄さん、姉さんが家に居るわけだ。

 3番目の兄さんはガロムと言い、姉さんはエルシアと言うらしい。

 ……やっぱり二人も美形だった。


 そんな事があって俺は心身共に疲弊中だ。だが、産まれてから今日まで俺はこの部屋以外のシスフィアを知らない。

 厳密に言えば神封之牢獄コキュートスもシスフィアに含まれるのだが。

 そんなわけで俺の今の知識欲は半端じゃない。多少無理をしてでも行きたいのだ。

 よし、隠蔽スキル発動確認。アルギウス、行きまーすっ!


 そんなわけで俺は屋敷を見て回るが、驚いた事がある。屋敷の事ではない、隠蔽スキルだ。

 屋敷の人達の近くに行ってもばれない。たまに気配を僅かに感じる人達がいるがそういう人達はレベル2以上だった。隠蔽スキルは自分より高レベルの前では余り気配を消せないのだろう。俺のステータスは何故か完全に隠せている。今度調べてみよう。

 意外にレベル1が多いのは皆が皆、魔物などを狩っているわけではないということだろう。


 そして、意外に屋敷は広いわけではなかった。子爵の割にはだが。

 しかし、赤ちゃんにはそのちょっと広いが死活問題だ。

だいぶ時間がたった末にようやく書斎を見つけた。この部屋は他よりも高級感があるが、写本の技術が進歩していないのだろう。


 俺はその部屋に入り、適当に本を一冊手に取る。


[魔法の常識―上級編―]


 おぉ、いきなりあたりを引いてしまった。上級編と言うことは初級編もあるのだろう、早速探してみよう。後、やっぱり日本語で書いてあった。




 そんなわけで見つけた初級編、とりあえず読み進める事にする。


 書いてある内容は、

・魔法とは詠唱によって発動する。

・魔法の種類は火、水、風、土、闇、光が主なものらしく、他にも結構あるが、基本はこの6属性。

・初めての人は詠唱を何度も復唱して、徐々に魔力を詠唱に乗せれるようにする。

・詠唱の他には魔法陣もあり、これは魔力を流すだけで発動可能。

優れた技術を使われたものなら何度でも仕様可能だが、詠唱と違い魔法陣にはクールタイムみたいなものがあるので、同じ魔法は連発出来ない。

・詠唱魔法は極めれば極めるほど詠唱を減らしていけるらしい。もちろん、詠唱破棄のスキルもあるはずだがそれがなくとも減らしていくことは可能らしい。

・個々の実力によっては低い階級の魔法を無詠唱で使えるらしい。その実力は伸ばすことが可能。ちなみに俺はまだ初級にもみたない生活魔法程度しか出来ない



 この本だけでここまでわかるとは……。じゃあこの書斎の本を全部読んだら?……ワクワクすっぞ!!

そんなわけで俺はこの本を使用人の人に見つかるまで読み続けた。

ちなみに他の魔法属性は回復魔法や付与魔法など、ポピュラーな物から、制限魔法といった名前だけじゃ分からないマイナーな物などがあります。


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